開催概要About JSGS 2017

会長挨拶

第72回日本消化器外科学会総会 会長 太田哲生 金沢大学 消化器・腫瘍・再生外科学 教授

  この度、歴史と伝統のある日本消化器外科学会総会の第72回会長を拝命し、2017年7月20日(木曜日)~7月22日(土曜日)の3日間にわたって、金沢市で開催させていただくこととなりました。大変光栄に存じますとともに、改めて責任の重さに身の引き締まる思いをいたしております。まずは、このような貴重な機会を与えてくださいました会員の皆様方に心より感謝申し上げます。

 私どもの教室では、故 宮崎逸夫先生が第32回総会を1988年7月4日、5日の両日にわたって金沢で開催されましたので、実に29年ぶりの地元開催となります。当時は、金沢市観光会館周辺の公共施設を会場として使用しましたが、今回は2015年3月の北陸新幹線開業に伴い、多くの会員の皆様方の利便性に配慮して、JR金沢駅周辺のホテル等を会場とさせていただきました。

 今回の総会のテーマは、「医学の既成概念に対する挑戦: Let's think outside the box」といたしました。この言葉は、私が仙台で講演を行った際、国立水戸病院名誉院長の故 渡辺晃先生(1992年度 日本臨床外科学会 学会賞を受賞)から戴いたものです。そして、東京大学内科学教授の故 冲中重雄先生(金沢市生まれ)が現役最後の臨床講義で学生に贈った名言の一節「教科書に書かれた医学は過去の医学であり、目前に悩む患者のなかに明日の医学の教科書の中身がある」とともに、私はこの2つの言葉を大切な座右の銘にしながら、日常診療・研究・教育を行ってまいりました。近年の医学の発展には目覚ましいものがありますが、いまだ病態の解明も進まず、難治性疾患に苦しんで涙を流している患者さんも少なくありません。このような患者さんの笑顔を取り戻すためにも、これからの外科医療を背負って立つ若い先生方には、既成のエビデンスに基づく治療法を漫然と繰り返すのではなく、難治性疾患に対する既成概念を払拭し、新規病態の解明とその病態に基づく新規治療法の開発にも積極的に取り組んでほしい!という熱い想いから、今回のテーマを掲げて多くのプログラムを企画しました。

 7月下旬の金沢は、まだ梅雨明け前であることが多く、蒸し暑い日々が続くことが予想されます。しかし、この時期の金沢では“新鮮な海の幸”や“加賀野菜”など、旬の素材を使った“伝統の加賀料理”をお手頃の値段で堪能していただけます。また、美味しい地酒が呑めるお店も数多くあります。是非、多くの会員の皆様方に金沢へお越しいただき、“金沢の食文化”を満喫するとともに、日本三大庭園の一つである“兼六園”や“21世紀美術館”に加え、“茶屋街の風情”や“金箔工房”など“城下町金沢の武家文化”の奥深さにも触れ、身も心もリフレッシュしていただければ幸いです。

 会員の皆様が一人でも多くご来沢くださることを、教室員ならびに同門会員一同心よりお待ちしております。何卒、よろしくお願い申し上げます。

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