プログラムProgram

プログラム

プログラム

日程表PDF(カラー) 日程表PDF(モノクロ)

演題投稿期間につき,公募に関係するプログラム内容のみを公開いたします.

EnglishEnglish Session英語セッション:進行・発表すべて英語となります

本マークEnglishのついている該当セッションは,スライドも英語進行・発表も英語となります.司会・演者は英語でのご発表準備をお進めください.

本マークの無いセッションは,スライドは英語で作成いただきますが,進行・発表は日本語です.

JSGSプログラム
JSGS-Program

理事長講演
Lecture by Board Chair of JSGS詳細

日時:7月20日(木曜日)11時10分~11時40分
会場:第1会場
司会:森  正樹(前理事長,大阪大学大学院 消化器外科学Ⅰ)
演者:瀬戸 泰之(日本消化器外科学会理事長,東京大学大学院 消化管外科学)
タイトル:未定

会長講演
Lecture by 72nd Congress President詳細

7月21日(金曜日)13時30分~14時20分
会場:第1会場
司会:三輪 晃一(富山労災病院)
演者:太田 哲生(金沢大学 消化器・腫瘍・再生外科)
タイトル:未定
特別講演
Special Lecture

特別講演1
Special Lecture 1詳細

7月21日(金曜日)14時30分~15時20分
会場:第1会場
司会:高田 忠敬(帝京大学医学部 名誉教授)
演者:高田 和男(医療ジャーナリスト,日本テレビ放送網株式会社客員解説委員)
タイトル:「医療現場の取材メモから」~消化器外科医との邂逅~

特別講演2
Special Lecture 2詳細

7月20日(木曜日)13時10分~14時00分
会場:第1会場
司会:内田 英二(日本医科大学大学院 消化器外科学)
演者:小縣 方樹(東日本旅客鉄道株式会社 取締役 副会長)
タイトル: 未定
招待講演
Invited Lecture
English

招待講演1
Invited Lecture 1 English詳細

日時:7月21日(金曜日)15時20分~16時10分
会場:第1会場
司会:山岸 久一(京都府 地域医療支援センター センター長)
演者:Tzu-Chi Hsu (Department of Surgery, MacKay Memorial Hospital, Taipei)
タイトル:The inspiration of William Beaumont

招待講演2
Invited Lecture 2 English詳細

日時:7月22日(土曜日)10時10分~11時00分
会場:第1会場
司会:上西 紀夫(公立昭和病院 院長)
演者:J.W. Harmon (Department of Surgery, Johns Hopkins University School of Medicine, Johns Hopkins Bayview Medical Center)
タイトル:Inhibition of Sonic Hedgehog pathway; a novel preventive strategy for esophageal adenocarcinoma
特別企画

特別企画1詳細

日時:7月20日(木曜日)8時30分~11時00分
テーマ:
「臨床現場の改善とさらなる価値の創出に向けたNCDビッグデータの活用」
「Taking advantage of the NCD big data for improvement of clinical medicine and creation of the further clinical value」
会場:第1会場
司会:
山本 雅一(東京女子医科大学病院 消化器外科):日本肝胆膵外科学会理事長
北川 雄光(慶応義塾大学医学部 一般・消化器外科)

司会の言葉
臨床医が NCD やがん登録制度のビッグデータを活用することにより,プロフェッショナルオートノミーが発揮され,エビデンスに基づく医療の質の向上に繋がることが期待される.また同時に国際的な評価が可能となり,世界的なエビデンスの構築にも貢献できる.現在,消化器外科領域ではビッグデータを利用したさまざまな大規模調査が実施され,エビデンスの構築に向けた取り組みが行われている.本セッションでは,NCD などのビッグデータを利用した消化器外科領域の最新の大規模研究の成果を報告していただくとともに,国際的な評価に耐えうるエビデンスの構築が,いかに社会に役立つのかを示していただきたい.

特別発言:後藤 満一(大阪府立急性期・総合医療センター総長)

演者:
宮田 裕章(慶應義塾大学医学部 医療政策管理学教室)
東  尚弘(国立がん研究センター がん対策情報センター がん臨床情報部)
掛地 吉弘(神戸大学大学院 食道胃腸外科学,日本消化器外科学会データベース委員会委員長)
中村 雅史(九州大学大学院 臨床・腫瘍外科学)
衛藤  剛(大分大学 消化器・小児外科)
吉田 和弘(岐阜大学大学院 腫瘍外科学)

特別企画2詳細

日時:7月20日(木曜日)13時10分~15時40分
テーマ:
「改正臓器移植法施行7年目を迎えた脳死下肝臓・膵臓・膵島移植の現状と今後の課題 ―未来へ向けて ― 」
「The current status of the organ transplantation that reached the revised organ transplant law enforcement seventh year and future problem」
会場:第3会場
司会:
古川 博之(旭川医科大学 消化器病態外科学)
上本 伸二(京都大学大学院 肝胆膵・移植外科学)

司会の言葉
改正臓器移植法が施行されて既に7年目を迎えようとしているが,脳死下での臓器提供数はいっこうに増えず,おとなりの韓国に大きく水をあけられている.脳死下臓器提供の現状と,提供数増加(ドナーアクション)に向けて消化器外科学会として今後どのような取り組みが行えるのかを議論していただきたい.さらに,肝臓移植,膵移植,膵島移植の現状とそのテクニックを第一人者に教示していただき,若い学会員たちに脳死下臓器移植の見識を深めていただきたい.

特別発言:猪股裕紀洋(熊本大学 小児外科・移植外科)

演者:
江川 裕人(東京女子医科大学病院 消化器外科)
大段 秀樹(広島大学大学院 消化器・移植外科学)
八木 孝仁(岡山大学病院 肝・胆・膵外科)
剣持  敬(藤田保健衛生大学医学部 移植・再生医学)
穴澤 貴行(京都大学大学院 肝胆膵・移植外科学)
阪本 靖介(国立成育医療研究センター 臓器移植センター)
笠原 群生(国立成育医療研究センター)

特別企画3 English詳細

日時:7月21日(金曜日)8時30分~11時00分
テーマ:
「結腸癌術後補助化学療法の最新知見と展望 -個別化医療実現に向けて-」
「Latest advance and perspective on adjuvant chemotherapy for resected colon cancer ― challenge for international harmonization and precision medicine -」
会場:第5会場
司会:
吉野 孝之(国立がん研究センター東病院 消化管内科 科長)
土原 一哉(国立がん研究センター 先端医療開発センター ゲノムTR分野)

司会の言葉
To realize Precision Medicine for adjuvant chemotherapy for resected colon cancer, there is a precondition that the risk of recurrence for individual patients and the onset/degree of adverse events associated with postoperative adjuvant chemotherapy (risk/benefit assessment) must be accurately predicted. In recent years, the usefulness of the "Oncotype DX test" genomic test to predict the risk of recurrence following colon cancer resection has been reported in our country. The results of a large-scale joint international phase III study (IDEA project, three months vs. six months, N>10,500 cases) to verify an optimal administration period will be reported soon. Furthermore, based on the improvement of treatment results associated with the introduction of Complete Mesocolic Excision (CME) and a change in attitude towards lymph node dissection in Europe and the United States, the standard treatment of uniformly administering oxaliplatin to Stage III colon cancer patients (including high-risk Stage II patients) has been questioned. In this symposium, we have invited Top Opinion Leaders (TOLs) from around the world with the aim of forming a consensus among Japan, the United States and Europe, and taking the first step in Precision Medicine. We hope that this symposium will allow for genuine discussions with all in attendance in this venue on what kinds of clinical questions will need to be resolved to further realize Precision Medicine in the future.

特別発言:杉原 健一(光仁会 第一病院 院長)

演者:
Prof. Jeffrey Meyerhardt
(Associate Professor of Medicine, Harvard Medical School )
Prof. Aimery de Gramont
(Department of Oncology, Franco-British Institute, Levallois Perret, France)
土原 一哉(国立がん研究センター 先端医療開発センター ゲノムTR分野)
沖  英次(九州大学大学院 消化器・総合外科学)
植竹 宏之(東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 総合外科学)
吉野 孝之(国立がん研究センター東病院 消化管内科)

特別企画4詳細

日時:7月22日(土曜日)13時20分~15時50分
テーマ:
「がん免疫療法の進歩とさらなるステップアップ」
「Next steps forward for cancer immunotherapy」
会場:第1会場
司会:
山口 佳之(川崎医科大学 臨床腫瘍科)
硲  彰一(山口大学 消化器・腫瘍外科学)

司会の言葉
がんの治療として,手術,抗がん薬治療,放射線療法と並び,第4の治療法として免疫療法が注目されている.例えば,免疫療法の一つである分子標的薬が次々と開発されたことにより抗がん治療は一定の進歩を遂げたが,免疫チェックポイント阻害薬の登場により新たな局面を迎えようとしている.さらに抗体薬物複合体も開発されており,免疫チェックポイント阻害薬と並ぶ次世代がん治療薬として臨床応用が期待される.これらの現状を踏まえ,がん免疫療法における最新の知見について報告していただくとともに,今後の展望や課題について議論していただきたい.

特別発言:奥野 清隆(近畿大学医学部 外科学)

演者:
吉村  清(国立がん研究センター 先端医療開発センター 免疫療法開発分野)
和田  聡(神奈川県立がんセンター 臨床研究所 免疫療法研究開発学部 がんワクチンセンター 免疫療法科)
神垣  隆(瀬田クリニック 臨床研究・治験センター)
土川 貴裕(北海道大学 消化器外科II)
中面 哲也(国立がん研究センター 先端医療開発センター)
岡野 慎士(九州大学 消化器・総合外科,クリーブランドクリニック)
青木  琢(獨協医科大学 第二外科学)

特別企画5詳細

日時:7月21日(金曜日)14時30分~17時00分
テーマ:
「消化器癌の診断・治療を含めた新規分子腫瘍マーカーの意義と展望」
「Clinical usefulness of tumor markers and biomarkers-based diagnostic test for gastrointestinal cancers」
会場:第5会場
司会:
島田 英昭(東邦大学外科学講座 一般・消化器外科学分野)
藤原 俊義(岡山大学大学院 消化器外科学)

司会の言葉
これまでは CEA や CA19-9 などの既存の腫瘍マーカーが診断ならびに治療のモニタリングとして汎用されてきた.近年,血液以外にも尿や唾液などの体液サンプルを利用して診断や治療の効果予測を行うリキッドバイオプシー(liquid biopsy)が注目されている.低侵襲なリキッドバイオプシーで得られる細胞やDNA,エクソソーム,マイクロRNAなどを利用することで,発がん高リスク群の同定やがんのスクリーニング,あるいはがんの病期診断や治療効果予測,再発診断などが可能となることが期待される.これらの研究の現状と今後の展望および臨床への応用の可能性について提示していただきたい.

特別発言:前原 喜彦(九州大学大学院 消化器・総合外科学)

演者:
宮下 正夫(日本医科大学 千葉北総病院 外科・消化器外科)
本田 一文(国立がん研究センター 創薬臨床研究分野)
三森 功士(九州大学病院 別府病院 外科)
北山 丈二(自治医科大学 消化器外科)
市川 大輔(山梨大学医学部 外科学講座第一)
鈴木 孝之(東邦大学医療センター大森病院 消化器センター 外科)

特別企画6詳細

日時:7月21日(金曜日)14時30分~17時00分
テーマ:
「周術期を支える漢方を科学する! -その基礎と臨床-」
「Basic and clinical sciences for Kampo medicine in perioperative care」
会場:第3会場
司会:
前田耕太郎(藤田保健衛生大学病院 外科)
河野  透(札幌東徳洲会病院 外科)

司会の言葉
これまで,標準医療は西洋医学を基に構築され,日本の伝統医学である漢方医学はあくまで代替医療と位置づけられてきた.しかし,漢方医学においても科学的な解析が精力的に行われるようになり,次第にエビデンスが蓄積されるにつれて,標準医療として認められつつある.こうした背景に基づき,昨年に引き続いて,本総会でも消化器外科領域における漢方医学のエビデンス構築に繋がるような最新の基礎研究や臨床研究について発表していただきたい.特に漢方の周術期における有用性に関する基礎研究やエビデンスに基づく前向き臨床試験などの発表を歓迎する.

特別発言:北島 政樹(国際医療福祉大学 学長)

演者:
康永 秀生(東京大学大学院医学系研究科臨床疫学経済学)
宮下 知治(金沢大学 消化器・腫瘍・再生外科)
田口 昌延(自治医科大学医学部 消化器外科学)
矢田 圭吾(徳島大学病院 小児外科・小児内視鏡外科)
藤田 文彦(長崎大学 移植・消化器外科)
横山 幸浩(名古屋大学大学院 腫瘍外科学)
石塚  満(獨協医科大学医学部 第二外科学)
西野 豪志(徳島大学大学院 胸部・内分泌・腫瘍外科学)
海道 利実(京都大学大学院 肝胆膵・移植外科学)
安部 達也(くにもと病院 肛門外科)
渡谷 祐介(広島大学 消化器外科)

教育講演

教育講演1詳細

日時:7月21日(金曜日)16時10分~17時00分
会場:第1会場
司会:炭山 壽伸(東邦大学 理事長)
演者:宮崎  勝(国際医療福祉大学 三田病院)
「巧塾:血行再建を伴う肝胆膵手術編」

教育講演2詳細

日時:7月20日(木曜日)14時00分~14時50分
会場:第1会場
司会:安藤 暢敏(国際親善総合病院 院長)
演者:大杉 治司(東京女子医科大学病院 消化器外科)
「巧塾:食道癌鏡視下手術編」

教育講演3詳細

日時:7月21日(金曜日)10時10分~11時00分
会場:第1会場
司会:北野 正剛(大分大学 学長)
演者:金子 弘真(東邦大学医療センター 大森病院 消化器センター)
「巧塾:腹腔鏡下肝切除編」
教育セミナー

教育セミナー1詳細

日時:7月22日(土曜日)10時10分~11時50分
会場:第10会場
「膜の局所解剖からみた大腿・鼠径ヘルニア手術の要点と盲点」
「Knack and pitfall of femoral & inguinal hernia repair from view point of anatomical membrane structure」

司会:
木村 泰三(富士宮市立病院 名誉院長)
小西 敏郎(東京医療保健大学 副学長)

演者:
堀  孝吏(寺田病院 外科部長)
早川 哲史(刈谷豊田総合病院 外科)
江口  徹(医療法人原三信病院 外科)
宮崎 恭介(医療法人社団 みやざき外科・ヘルニアクリニック)

教育セミナー2詳細

日時:7月22日(土曜日)8時30分~10時10分
会場:第1会場
「膜の局所解剖からみた消化器外科手術の要点と盲点」
「Knack and pitfall of gastroenterologic surgery from view point of anatomical membrane structure」

司会:
兼松 隆之(長崎市立病院機能 理事長)
平川 弘聖(大阪市立大学大学院 腫瘍外科学)

演者:
篠原  尚(兵庫医科大学医学部 上部消化管外科)
長谷川 傑(福岡大学医学部 消化器外科)
北川 裕久(富山市民病院 外科)
杉岡  篤(藤田保健衛生大学 総合消化器外科)

教育セミナー3詳細

日時:7月21日(金曜日)8時30分~10時10分
「腹腔鏡下肝胆膵手術の要点と盲点」
「Knack and pitfall of laparoscopic hepato-biliary-pancreatic surgery」

司会:
田尻  孝(日本医科大学 名誉学長)
宮川 秀一(豊田地域医療センター 理事長)

演者:
若林  剛(上尾中央総合病院 外科)
本田 五郎(がん・感染症センター都立駒込病院 外科)
中村 慶春(日本医科大学医学部 消化器外科・乳腺外科)
永川 裕一(東京医科大学病院 消化器外科・小児外科)

JSGS-SSO Joint Symposium
English

JSGS-SSO Joint Symposium English詳細

日時:7月21日(金曜日)15時20分~17時00分
テーマ:
「癌の発育・浸潤・転移における癌微小環境の役割」
「The role of cancer microenvironment in growth , invasion and metastasis of cancer」
会場:第11会場

司会:
斉田 芳久(東邦大学医療センター 大森病院 外科,日本消化器外科学会学術委員会)
野村 幸世(東京大学大学院 消化管外科学,日本消化器外科学会学術委員会)

演者:
Lee M. Ellis(Department of Surgical Oncology, Division of Surgery, The University of Texas MD Anderson Cancer Center )
Nipun Merchant(Sylvester Comprehensive Cancer Center at the University of Miami Miller School of Medicine)
Koji Kono(Fukushima Medical University, Department of Gastrointestinal Tract Surgery)
Masayoshi Hosono(Department of Gastrointestinal Surgery, Kobe University School of Medicine)

シンポジウム
Symposium
English

公募・一部指定

―シンポジウム―
シンポジウムはある程度完成され,すでに認められている業績を持つ演者がその業績をさらに発展させたものを示すものであり,したがって,これまでの業績を集約した完成度の高い演題をとりあげるセクションである.その意味ではシンポジストに選ばれることは大変名誉なことである.また,演者は様々な領域の専門家,あるいは違った意見を持った専門家が望ましい.それぞれの演者については個別に質疑・討論を行い,総合討論は行わない.(日本消化器外科学会「学術集会プログラムの定義」)


1.Multidisciplinary treatment for advanced esophageal cancer English
(進行食道癌に対する集学的治療戦略)
詳細

本邦における進行食道癌に対する標準術式は,開胸開腹食道切除再建,3領域郭清であり,様々な補助療法による治療成績の向上が試みられてきた.現在では JCOG 9907 試験の結果より,術前 FP 療法後の手術が標準治療とされている.さらに現在,術前 FP 療法,術前 DCF 療法,術前化学放射線療法の比較試験(JCOG 1109)や胸腔鏡下手術と開胸手術の比較試験 (JCOG 1409) が開始され,今後エビデンスに基づいた治療法の最適化が期待される.一方で周囲臓器浸潤や高度リンパ節転移を伴う高度進行症例に対する治療法には未だ一定のコンセンサスが得られていない.本セッションでは,進行食道癌に対する集学的治療のエビデンスや各施設における先進的な取り組みとその成績を提示し,将来への展望を示していただきたい.

2.Therapeutic strategy for borderline resectable metastasis of advanced gastric cancer English
(高度進行胃癌での resectable metastasisに対する治療戦略) 詳細

外科切除と化学療法を主軸とした集学的治療が,高度進行胃癌に対する必須の治療戦略と考えられている.Stage Ⅱ/Ⅲ 胃癌には術後補助化学療法が推奨されているが,さらなる治療成績向上をめざして再発危険群に対する術前化学療法の適応も議論されている.元来,切除不能とされてきた Stage Ⅳ 胃癌においても,集学的治療による良好な成績が報告されてきているが,治療適応や至適な治療レジメン,手術の是非やタイミング,手術内容など,明らかになっていない問題も多く,未だ治療に関するコンセンサスは得られていない.本セッションでは高度進行胃癌に対する治療戦略とその成績を示していただき,将来への展望も含めた議論を行っていただきたい.

3.The changes and prospects of the surgical treatment for inflammatory bowel disease English
(炎症性腸疾患に対する外科治療の変遷と展望) 詳細

潰瘍性大腸炎,クローン病の治療は,生物学的製剤の開発に基づく内科治療の進歩により大きく変遷してきた.内科治療の進歩に伴い,外科手術を要する症例は減少傾向にあるものの,内科治療に抵抗する症例は依然として存在し,未だ外科治療の果たす役割は大きい.但し,生物学的製剤登場以前とは外科治療介入の時期や術式は様変わりしつつある.本セッションでは,生物学的製剤登場以降の術後合併症などの短期成績,再発・再燃等に関する長期成績,内科治療から外科治療への適切な移行時期,外科治療としての吻合法・腹腔鏡あるいはロボットなどのアプローチ法などについて,これまでの治療法の変遷に基づく現状について報告していただくとともに,今後の展望について議論していただきたい.

4.What can we do for safe and reliable organ transplantation? English
(安全・安心な臓器移植のために出来ること) 詳細

臓器移植医療の進歩は目覚ましく,肝移植や膵移植の成績が飛躍的に向上するとともに,肝腎や膵腎などの2臓器同時移植や膵島移植の経験も着実に積み上げられてきている.しかし,脳死下臓器提供数は伸び悩み,肝移植領域では分割肝移植をもってしても生体ドナー頼みという現状は一向に改善されない.本セッションでは,深刻な脳死ドナー不足の現状を鑑みて,再移植を回避するために移植成績をさらに高めるための最新の取り組みについて発表していただき,今後の安全かつ安心な臓器移植医療の発展のための道標を示していただきたい.

5.Strategy of treatment for advanced hepatocellular carcinoma English
(高度進行肝細胞癌に対する治療戦略) 詳細

比較的早期の肝細胞癌においては治療アルゴリズムが確立されているが,高度脈管侵襲や多発肝内転移を伴う高度進行肝細胞癌に対する治療方針は肝癌診療ガイドラインにおいても十分なエビデンスを持って推奨されたものはなく,その治療成績は未だ十分なものとは言えない.本セッションでは高度進行肝細胞癌に対する治療戦略とその成績を提示していただき,それを基に集学的治療の標準化に向けた議論を行っていただきたい.

6.Prevention and treatment for post-operative pancreatic fistula in pancreatectomy English
(膵切除後膵液瘻の予防と対策) 詳細

手術手技や周術期管理の進歩により膵切除術の安全性は向上しているが,膵切除後膵液瘻はいまだ十分には制御されておらず,時に術後出血や腹腔内膿瘍といった重篤な二次的合併症が引き起こされる.膵液瘻を制御するためには,膵液瘻の発症や重症化のメカニズムを解明しなければならない.本セッションでは,各施設で行っている膵液瘻予防策や周術期管理の工夫,および膵液瘻発症時に重篤化させないための対処法などとその成績を提示していただきたい.発表にあたっては膵液瘻の発症や重症化のメカニズムに関する考察と,病態生理に基づいた手術手技や周術期管理の具体策について提示していただきたい.

7.Enhanced Recovery After Surgery (ERAS) for gastroenterological surgery English
(消化器外科における術後回復促進策(ERAS)) 詳細

ERAS などの術後回復促進のための周術期管理プログラムの有効性が明らかにされてきている.ERAS による周術期管理の改善は,術後合併症を減らし,手術成績の向上をもたらした.さらなる術後回復促進に向けた新たな ERAS などの周術期管理の取り組みと,その有効性について報告していただきたい.また,Infection control team(ICT)や Nutrition support team (NST) などのチーム医療なくして ERAS は成り立たないと言っても過言ではないので,チーム医療としての ERAS への取組に関する発表も期待する.

8.Efficacy of enteral nutrition as perioperative management English
(周術期を支える経腸栄養の役割,Beyond nutrition を目指して) 詳細

経静脈栄養が中心であった消化器外科領域の周術期栄養管理は,経腸栄養の優位性が認識されるにつれて,経腸栄養中心へとシフトしてきた.また,多くの施設で周術期に早期回復や感染予防の観点からプレバイオティクスやシンバイオティクスなども取り入れられている.腸管はヒト最大の免疫臓器であり,腸管免疫の観点からも消化管を使用した栄養療法が周術期管理に理想的とされる.このような現況を踏まえ,経腸栄養などを単に栄養学的な側面からのみならず Beyond nutrition としての有用性に関する基礎的あるいは臨床的な研究成果を報告していただきたい.

9.VideoMediastinal lymphatic dissection procedure for esophageal cancer English
(食道癌に対する縦隔リンパ節郭清の手術手技) 詳細

食道は解剖学的に気道系や大血管に隣接し,自律神経の支配を受けている.根治的なリンパ節郭清を伴う食道癌手術は,これら諸臓器損傷に伴う合併症発生予防に留意する必要があり,緻密さを要する高難度手術である.さらに局所進行症例や高度リンパ節転移例ではより注意深い操作が要求される.本セッションでは,食道癌に対する縦隔リンパ節郭清の手術手技において,各施設におけるアプローチ方法(開胸手術・左側臥位あるいは腹臥位鏡視下手術・縦隔鏡手術・ロボット手術・人工気胸併用の有無),手術機器(エネルギーデバイス等)の選択,トラブルシューティング,定型化など,根治性と安全性を両立させるための工夫や対策とその成績などについて,ビデオを提示して発表していただきたい.

10.VideoStandardization of laparoscopic gastrectomy for the upper part of gastric cancer English
(胃上部癌に対する腹腔鏡下手術の郭清・再建手技の定型化) 詳細

近年,腹腔鏡下幽門側胃切除術は手術手技の定型化により広く普及し,ガイドライン第4版では cStage I に対する新たな手術療法の選択肢として取り上げられた.一方,胃上部癌に対する腹腔鏡下手術では,リンパ節郭清法は十分に定型化されているとは言い難く,再建法に関しても標準手法がなく,施設ごとに異なる再建手技が行われている.そのため胃上部癌に対する腹腔鏡下手術の導入施設は増加傾向にあるものの,普及するというレベルには至っていない.本セッションでは,胃上部癌に対する腹腔鏡下手術における郭清・再建方法に関して各施設の工夫と手術成績を発表していただき,今後の定型化に向けた議論を期待したい.

11.VideoSurgical technique of sphincter preserving surgery for lower rectal cancer (ISR, TAMIS) English
(下部直腸癌に対する肛門温存手術 (ISR, TAMIS)) 詳細

下部直腸癌に対する腹腔鏡手術の導入は,その拡大視効果によって詳細な解剖把握を可能とし,骨盤解剖の認識に基づく手術の普及に貢献した.しかし肛門管周囲の手術操作が困難な症例も認められ,依然として縫合不全をはじめとする術後合併症の頻度は高い.近年,経肛門式内視鏡下手術 (TAMIS) が,腹腔側からのアプローチが困難な下部直腸癌に対する新たなアプローチ法として注目されているが,TAMIS では経腹アプローチとは異なる独特の解剖認識が必要とされる.本セッションでは,下部直腸癌に対する肛門温存手術における腹腔側・肛門側アプローチの工夫を,特に解剖学的な観点に基づいて発表していただきたい.

12.VideoTradition and application of surgical technique from liver transplantation English
(肝移植手術の手技の伝承と応用) 詳細

肝移植で活用された手術手技が,血行再建を中心として広く消化器外科手術に応用され,その進歩発展に寄与してきた.その技術の伝承と発展を目的として,施設横断的な教育プログラムも進行している.伝承すべき肝移植をはじめとした血行再建を伴う消化器外科手術手技や,その技術修得に向けた教育の工夫などについて,動画とともに報告していただきたい.

13.VideoNew surgical cure strategy for locally advanced gallbladder cancer English
(局所進行胆嚢癌に対する根治を目指した新たな外科治療戦略) 詳細

局所進行胆嚢癌に対する外科治療方針は,画像診断能や化学療法・放射線療法の進歩により,拡大手術が積極的に行われた時代と比べて様変わりしつつある.過去の治療成績をもとに現在では,どのような症例に対して胆管切除を行い,肝切除範囲をどのように決定し,適正なリンパ節郭清範囲とはどのようなもので,膵頭十二指腸切除を付加する条件とはどういうものなのかを,実際の手術動画を交えて発表いただくとともに,その治療成績もご提示いただきたい.本セッションを通して局所進行胆嚢癌に対する新たな外科治療戦略について議論を深めたい.

14.VideoSurgical technique for pancreas transection and treating remnant pancreatic stump English
(膵切除術における膵切離・断端処理の手術手技) 詳細

膵切除術における膵液瘻は時に難治性であり,術後出血や腹腔内膿瘍といった重篤な二次的合併症の原因となっている.膵の切離法や断端の処理法に関しては,様々な手術手技の工夫やデバイスの改良などが行われているが,開腹手術,腹腔鏡手術のいずれにおいても,未だ最良の方法は明らかとなっていない.本セッションでは,各施設が行っている膵切離・断端処理の手術手技の動画とその成績を提示していただくとともに,膵液瘻低減のための注意点やポイントを,その根拠とともに示していただきたい.開腹手術および腹腔鏡手術のいずれの手術手技に関する演題も募集する.
パネルディスカッション
Panel Discussion

公募・一部指定

―パネルディスカッション―
パネルディスカッションは数人の演者が一つの問題について全員で集中的に討議を戦わせるセクションである.司会者が主導となり総合討論を行い,演者は自己の経験や業績にもとづいて異なる意見を述べあう.演者による一定時間の講演は行わず,聴衆は演者間の討論の中から,今後の診療に取り入れるべきものを得る.したがって,一つの結論にまとまらないこともあるが司会者は一定の方向を示すことが望ましい.(日本消化器外科学会「学術集会プログラムの定義」)


1.食道癌術後再発予測と再発食道癌の治療詳細

近年外科治療手技や補助療法の進歩により食道癌術後再発率は減少してきた.しかし,再発食道癌に対する治療戦略は未だ確立していない.再発症例を治癒に導くためには早期の発見と治療介入が必要であるが,再発の早期発見のための至適な検査方法や検査間隔に関する見解は定まっていない.また再発時の治療は,術後の全身状態を鑑みつつ再発形式や部位に応じて選択される必要がある.本セッションでは,各施設における術後再発予測のモダリティーやバイオマーカーに関する知見と,再発早期発見の方法ならびに再発癌に対する治療の取り組みとその成績を示していただき,食道癌術後再発症例のさらなる長期生存を目指すために何が必要であるのかを討論していただきたい.

2.進行胃癌に対する腹腔鏡下手術は標準化するのか? ― 現状と今後の展望 ―詳細

低侵襲手術として開発された腹腔鏡下胃切除術は,近年,早期胃癌を中心に広く普及しつつある.特に,腹腔鏡下幽門側胃切除は,術後の短期成績に関する安全性が示され,ガイドライン第4版では,cStage I 症例に対する新たな通常診療の選択肢として取り上げられた.一方で,cStage II 以上の進行胃癌に対する腹腔鏡下胃切除の十分なエビデンスは存在せず,現在その有用性を検討するランダム化比較試験が進行中である.本セッションでは,進行胃癌に対する腹腔鏡下胃切除術の手技的および腫瘍学的問題点や,開腹手術と比較した短期・長期成績について発表していただき,進行胃癌に対する腹腔鏡下胃切除の標準化の可能性について討論していただきたい.

3.局所進行直腸癌に対する集学的治療戦略詳細

本邦における局所進行直腸癌に対する標準治療は,直腸間膜切除 (TME) と側方郭清とされているが,欧米では術前 CRT と TME が広く行われている.これまでのところ側方郭清・CRT ともに一定の局所再発予防効果が報告されているものの,全生存率に対する有効性は証明されていない.また CRT の術後 QOL への影響に対する懸念より,術前化学療法後の TME も試みられつつある.本セッションでは,局所進行直腸癌に対する各施設の治療戦略に基づく治療成績・術後合併症・長期 QOL を提示していただき,全生存率の向上を目指した治療戦略のあり方について討論していただきたい.

4.今,改めて問う「腹腔鏡下肝切除時代での肝予備能評価」詳細

開腹や腹腔鏡を問わず,障害肝の肝切除術式立案において,術前シミュレーションに基づく残肝機能の正確な評価が必要不可欠である.腹腔鏡下肝切除では肝離断方向が制約を受け,また術中シミュレーションも制限されることより,同じ病巣を切除する場合でも開腹手術とやや異なったアプローチが必要となる場合がある.腹腔鏡下肝切除の保険適応拡大という新しい時代に入って,術前シミュレーションを含めた残肝機能の評価がこれまでの開腹手術と同様で良いのかどうか,あるいは,どのモダリティーによる評価が最も優れているのかを,各施設のデータをもとに討論していただきたい.また,腹腔鏡下肝切除を行うさいに切除ラインを見誤らないための術前・術中シミュエーションの工夫なども併せて提示していただきたい.

5.膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)に対する診断,手術適応と至適術式
-国際診療ガイドラインの検証と今後の展望- 詳細

本邦では,2012 年に刊行された IPMN の国際診療ガイドラインが日常診療において広く活用されている.そこで,ガイドラインに準拠した診断や手術適応の決定,経過観察の方法などに関して,実際の臨床データを用いて検証し,その問題点を明らかにすることを主眼として本セッションを企画した.また,現行のガイドラインには,郭清を伴う定型的膵切除術,機能温存を目指した縮小手術,腹腔鏡下膵切除術などの術式をどのように選択すべきかに関する記載はなく,今後の課題と思われる.本セッションでは,IPMN の実際の治療成績を用いて国際診療ガイドラインを検証するとともに,各施設で行っている新たな取り組みから見えてきた課題と今後の展望について討論していただきたい.

【ご注意】
パネルディスカッションの演者選定は登録された抄録の評価をもとに行います.プログラムの概要に提示された論点(病態の定義,治療方針および工夫,治療成績など)を提示してください. 演者間討論を通して一定の見解を導き出すという上記定義を満たすため,抄録内容に沿った発表形式にならないこともあります.
ワークショップ
Workshop

公募・一部指定

―ワークショップ―
ワークショップは完成した研究成果より,むしろ未完成の進行中の研究をとりあげるセクションである.聴衆との討論の中で助言や今後の方向性が指摘される.斬新な考えや新しい方向などを示すような発表が望ましい.発表内容が多岐にわたることから総合討論は司会者の判断で有無を検討する.(日本消化器外科学会「学術集会プログラムの定義」)


1.Techniques and results of reconstruction after esophagectomy English
(食道切除後再建法の工夫と成績) 詳細

食道切除後の再建の成否は,術後患者の QOL に直接影響を与える重要な課題である.食道切除後再建臓器としては胃管の使用が一般的であるが,近年,安全な再建や術後 QOL の改善を目指して,再建経路や吻合方法の見直しや胃管血流の確認など,様々な工夫がみられるようになってきた.また胃管が使用不能な場合の再建では,臓器選択・経路・血行再建の有無など,更に検討すべき問題が多い.本セッションでは,食道再建術の問題点を明らかにした上で,より良い再建法に関する各施設での工夫とその治療成績について発表していただきたい.

2.Surgical strategy for the adenocarcinoma of the gastroesophageal junction English
(食道胃接合部腺癌の至適リンパ節郭清と術式選択) 詳細

食道胃接合部癌は食道癌・胃癌の境界領域であり,至適な治療方針は食道癌・胃癌どちらの診療ガイドラインでも明確に規定されておらず,アプローチ法も開胸/経裂孔,胸腔鏡/腹腔鏡など,複数の選択肢がある.近年,胃癌学会と食道学会合同のワーキンググループによる全国調査の結果に基づいて,郭清リンパ節範囲が暫定アルゴリズムとして示されたが,上中縦隔郭清の意義など不明な点も多い.本セッションでは,各施設の食道胃接合部癌に対する治療方針や手術手技・治療成績を提示していただき,至適な外科的治療戦略に関する議論を深めたい.

3.Pathophysiology and therapeutic strategy for peritoneal metastasis of digestive cancer English
(消化器癌腹膜播種の病態解明と新たな治療戦略) 詳細

近年の消化器癌治療の進歩にもかかわらず腹膜播種は未だ制御が困難な進展・再発形式であり,消化器癌治療成績向上の大きな障壁となっている.腹膜播種は大量腹水や消化管の通過障害を惹起することもまれではなく,このような症例に対する標準療法は確立されていない.腹膜播種の病態解明とそれに基づく治療戦略の確立は喫緊の課題である.本セッションでは腹膜播種の病態に関する基礎的および臨床的な研究成果に基づき,腹膜播種の診断法,手術治療,局所的あるいは全身的な化学療法,分子標的治療薬の応用などを含めた新たな治療戦略について発表していだきたい.

4.Treatment of liver metastases from colorectal cancer English
(大腸癌肝転移に対する治療戦略) 詳細

近年,分子標的治療薬などの新規抗腫瘍薬の登場により大腸癌の治療成績は向上し,生命予後は飛躍的に改善された.切除不能大腸癌肝転移に対しても化学療法により Conversion が得られる症例が増加し,比較的良好な成績が報告されるようになったが,このような症例の肝切除後の再発率は依然として高い.本セッションでは,大腸癌肝転移症例の転移時期(同時性・異時性)や転移形態,肝切除術式,術前・術後化学療法の有無とそのレジメン,Biological behavior など,様々な要素を解析した上で,大腸癌肝転移のさらなる治療成績向上に向けた治療戦略を提示していただきたい.

5.下部直腸癌の側方リンパ節郭清詳細

下部直腸癌の国際的な標準術式は直腸間膜切除術 (ME) または全直腸間膜切除術 (TME) である.一方,日本では側方リンパ節郭清 (LLND) を伴う ME が標準術式になっており,1980年代半ばには神経温存側方リンパ節郭清術が開発され,以来改良が重ねられている.さらに JCOG 0212 試験の結果より,現在では ME + LLND が本邦における下部直腸癌に対する標準治療とされた.本セッションでは,各施設の下部進行直腸癌に対する側方リンパ節郭清の手術手技・合併症や長期予後などの治療成績と,現時点の問題点などについて提示していただき,今後の展望について議論を深めていただきたい.

6.胆管細胞癌に対する治療戦略詳細

これまで,肝門部領域に及ぶ胆内胆管癌の治療に関して,術式や周術期の化学療法などについて様々な議論が行われてきたが,リンパ節郭清の適否やその程度,周術期の化学療法のプロトコールなどが施設間で大きく異なっているため,未だに治療のコンセンサスを見いだせずにいる.肝門部領域に及ぶ肝内胆管癌は予後不良とされるが,その理由として,外科治療のみではリンパ節転移の制御が困難なことや Key drug と言える抗がん薬がないことなどが挙げられる.本セッションでは,予後不良な肝内胆管癌に対する臨床応用可能なトランスレーショナルリサーチや正確な予後予測,リンパ節転移に対する外科治療のあり方,有望な化学療法のプロトコールや集学的治療などについて,各施設の取り組みを示していただき,治療のコンセンサス構築に向けて議論を深めたい.

7.Consideration of diagnosis, indication for surgery and surgical approach about intraductal papillary neoplasm of the bile duct (IPNB) English
(胆管内乳頭状腫瘍 (IPNB) に対する診断,手術適応と至適術式) 詳細

胆管内乳頭状腫瘍 (IPNB) の概念が提唱され,2010年には WHO 消化器腫瘍分類にも加わり広く認知されるに至ったが,いまだ解明すべき課題が多く残されている.その理由として,各施設において IPNB の捉え方が異なっていて,治療方針に関するコンセンサスが得られていないことが挙げられる.本セッションでは,各施設の IPNB の経過観察症例の自然史および切除例の治療成績などを提示いただき,診断方法や手術のタイミング,経過観察のあり方や至適術式について議論を深めていただきたい.

8.腹腔鏡下胆道手術の要点と盲点 ― 未来に向けて ―詳細

厳格な施設基準のもと腹腔鏡下肝切除の保険適応が拡大されるともに腹腔鏡下膵頭十二指腸切除の保険適応が認められた.さらに,腹腔鏡下総胆管拡張症手術の保険適応が認められ,今後,小児外科領域も含めて腹腔鏡下胆道手術が普及していくものと考える.近い将来,総胆管結石症に対する腹腔鏡下アプローチはもちろんのこと,腹腔鏡下の胆管・消化管吻合技術の習得は,消化器外科医にとって必須なものとなろう.本セッションでは,腹腔鏡下胆道手術の要点と盲点を,動画を用いてご提示いただき,技術習得を目指す若手外科医の教育の場となることを期待する.さらに,最新のデバイスや高度なテクニックに関する発表も歓迎する.

9.Efficacy of preoperative treatment for patients with potentially resectable pancreatic cancer English
(切除可能膵癌に対する術前治療戦略の意義) 詳細

膵癌診療においては,切除のみならず化学療法や放射線療法を組み合わせた集学的治療が選択されることが多い.Borderline resectable(BR)症例に対する術前化学・放射線療法は標準的治療として広く認知されているが,切除可能膵癌に対する術前治療の有効性については未だ明らにされていない.しかし,本邦では,切除可能膵癌に対する術前 GS 療法の手術先行に対する優位性を検証するランダム化比較試験(Prep-02/JSAP-05)の症例集積が既に終了しており,本試験の結果の解析が待たれる.本セッションでは,対象を BR を含めない切除可能症例に限定し,各施設で取り組んでいる術前治療とその外科治療成績を提示していただき,今後の治療のコンセンサス構築に向けて議論を深めたい.

10.Conversion surgery for patients with initially unresectable pancreatic cancer English
(切除不能膵癌に対する Conversion surgery の位置づけ) 詳細

有効な新規化学療法の出現や放射線療法の進歩により,膵癌診療が多様化してきている.近年,初期診断時に局所進展や遠隔転移などにより切除不能と判断されても,化学・放射線療法が奏功し,病変の制御が得られることで根治切除が達成できた症例の報告が増加している.このような手術は,Conversion surgery や Adjuvant surgery と呼称されるが,いかなる症例に,どのタイミングで手術を行うのか,あるいは治療前に癌が存在したと考えられる進展範囲をどこまで切除すべきなのか,はたまた切除を行うことで患者の予後は本当に改善されるのかなど,不明な点が多く,今後明らかにしなければならない課題は少なくない.本セッションでは,各施設で経験した Conversion surgery 症例の治療成績を提示していただき,外科治療の意義について議論を深めていただきたい.

11.消化器領域における oncologic emergency に対する治療戦略詳細

Oncologic emergency は消化器外科領域の日常臨床でしばしば経験される病態であるが,ベテランの医師でさえも治療方針の決定に苦慮することが少なくない.救命のための緊急手術を行うさいに,悪性腫瘍に対する根治手術を一体として行うべきかどうかは,的確な病態把握と正確な耐術能の評価に基づいて判断することが重要である.診断・治療の遅れは予後の悪化につながるため,迅速かつ正確な判断が求められるが,普段からシミュレーションしておくことがなによりも重要である.本セッションでは,治療計画における救命と悪性疾患に対する根治療法のバランスのとり方を含め,oncologic emergency に対する各施設の治療戦略とその成績を提示していただき,患者の生命予後向上に向けた発展的な議論を行いたい.

12.ソケイヘルニア手術の新展開詳細

ソケイヘルニアの術式には,前方アプローチによる組織縫合法や各種メッシュによる修復法に加えて,腹腔鏡下手術と複数のアプローチ法があり,前方アプローチでは日帰り手術も導入されている.それぞれの術式にはメリットとデメリットがあるが,術後の愁訴が少なく早期に社会復帰できて生涯にわたって再発を認めないことが何よりも優先される課題である.そこで本セッションでは,初発・再発を含めたソケイヘルニア手術における匠のこだわりとその治療成績を,動画などを交えて提示していただき,さまざまな状況に応じたソケイヘルニアに対するベストアプローチについて議論を深め,若手外科医の教育の場にしていただきたい.

13.消化器外科の診断・手技・治療に役立つ先進技術詳細

近年,3D 画像処理技術の発展により,手術のシミュレーションやナビゲーション技術が進歩し,食道や直腸,肝胆膵領域の高難度手術の安全性が飛躍的に向上した.さらに手術支援システムに加えて医療機器・器具の発展もあって,鏡視下手術の適応が拡大されてきた.また,人工膵臓や新たな血液浄化装置の導入は,周術期管理にイノベーションを起こしつつある.本セッションでは消化器外科領域の診断・治療で実際に臨床応用されている最新の医療技術・医療機器・医療材料の有用性を提示していただきたい.また,近い将来,臨床応用が見込まれる先進医療機器や技術,材料に関する発表も歓迎する.

14.Bench to bedside, bedside to bench ― Application of basic research to clinical settings English
(臨床応用を目指した消化器外科領域の基礎研究・橋渡し研究) 詳細

本邦は基礎研究分野において世界をリードしているにも関わらず,臨床研究体制整備の遅れから,それを応用した臨床研究分野においては欧米に水をあけられている.そのため国際競争力を有する質の高い臨床研究を推進できるような体制整備が急務と考えられている.現在,本邦でも基礎研究の成果を臨床に応用し,それを実用化させる橋渡し研究(トランスレーショナルリサーチ)を戦略重点科学技術として国家的規模で推進しようとしているが,未だ緒についたばかりである.本セッションでは,消化器外科領域で現在行われているさまざまな Bedside to bench の橋渡し研究を報告していただき,これを臨床応用するための体制整備の課題について議論を深めたい.

15.急性汎発性腹膜炎手術症例に対する治療戦略詳細

NCD annual report 2014 によると,急性汎発性腹膜炎手術の術後30日死亡率および手術関連死亡率は,その他の疾患に比べて有意に高率であることが報告されている.この成績を改善させるためには,周術期のさらなる工夫が必要である.本セッションでは,急性汎発性腹膜炎に対する治療戦略と銘打って,ショック状態からの早期離脱に向けた斬新な取り組みや,ICU スタッフや感染コントロールチーム (ICT) との治療連携のあり方,さらには若手外科医の教育など,急性汎発性腹膜炎手術後の予後改善に向けた取り組みについて多角的な側面からの報告を期待する.
要望演題

公募

  • 食道癌 CRT 後のサルベージ手術
  • 食道良性疾患(GERD, アカラシア)治療の最新知見
  • 機能温存胃癌手術の工夫と機能評価
  • 残胃癌に対する治療戦略
  • Stage Ⅳ 大腸癌に対する治療戦略
  • 高齢者・ハイリスク大腸癌に対する個別化治療
  • 大腸癌イレウスに対する治療戦略
  • 人工肛門・腸瘻造設の諸問題
  • 消化器癌腹膜播種に対する治療戦略
  • GIST に対する治療戦略
  • 肝切除後の胆汁漏対策
  • 門脈圧亢進症に対する外科的アプローチ
  • 高齢者・ハイリスク胆道癌に対する個別化治療
  • 膵切除後の合併症対策
  • 消化器外科領域での acute care surgery
  • 緩和治療における消化器外科医の役割
  • 消化器外科手術における周術期栄養管理
  • 消化器外科手術における SSI 対策
  • 消化器疾患に関する最新の臨床研究
  • 消化器疾患に関する最新の基礎研究・橋渡し研究
  • Video食道癌手術でのトラブルシューティング
  • Video鏡視下食道癌手術手技
  • Video食道切除後再建手技の工夫
  • Video胃粘膜下腫瘍に対する機能温存低侵襲手術
  • Video胃癌に対する腹腔鏡下手術でのリンパ節郭清の実際と工夫
  • Video腹腔鏡下胃切除術での体腔内吻合手技
  • Video横行結腸癌に対する腹腔鏡下手術の工夫
  • Video直腸癌手術でのトラブルシューティング
  • Video炎症性腸疾患に対する手術手技の実際と工夫
  • Video血行再建を伴う肝胆膵手術の実際と工夫
  • Video膵消化管吻合の実際と工夫
  • Video腹腔鏡下肝切除の実際と工夫
  • Video腹腔鏡下膵切除の実際と工夫
  • Videoヘルニア手術の実際と工夫
  • VideoReduced port surgery の実際と工夫
一般演題

公募

ご投稿の演題についてのカテゴリーを,部門・疾患・内容から各1つづつ選択してください.

【部門】
01 食道, 02 胃・十二指腸, 03 小腸, 04 大腸, 05 肛門, 06 肝臓, 07 胆道, 08 膵臓, 09 脾臓・門脈, 10 腹膜・後腹膜, 11 免疫系, 12 代謝・栄養, 13 侵襲, 14 消化器全般, 15 上記以外の部門

【疾患】
A 炎症性疾患, B 潰瘍, C 腸閉塞, D 虚血性疾患, E 良性腫瘍, F 前癌病変, G 悪性腫瘍(早期), H 悪性腫瘍(進行), I 悪性腫瘍(再発,転移), J 感染症 K 外傷, L 結石症, M 術後合併症, N 再建臓器機能,再生, O 臓器不全, P 消化管穿孔, Q 移植, R 肥満, S ヘルニア, T 上記以外の疾患,病態

【内容】
a 症例報告, b 早期診断, c 画像診断, d 遺伝子診断, e 手術治療, f 内視鏡外科・腹腔鏡, g 化学療法・免疫療法, h 病理・アポトーシス, i 分子生物・生化, j 生理, k 免疫・内分泌, l サイトカイン, m フリーラジカル, n QOL, o 教育・トレーニング, p 緩和, q 救急, r 漢方, s ガイドライン, t クリニカルパス, u 医療安全, v その他の治療(含む放射線), w 研究(上記以外), x 上記以外の内容

研修医・医学生・メディカルスタッフセッション

公募

研修医・医学生・メディカルスタッフセッションへのご投稿は,非会員でも可能ですが,共同演者の投稿はできません.
共同演者の登録を希望される方は,日本消化器外科学会へご入会の上,一般演題でのご投稿をお願いいたします.

※研修医とは,投稿時点で卒後2年目までの初期臨床研修の皆様をさします.

 

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