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第8巻 第4号 1975年7月 [目次] [全文 ( PDF 942KB)]
原著

食道表在癌のX線像の検討

山田 明義, 小林 誠一郎, 角前 泰之, 荻野 知己, 大村 秀俊, 井手 博子, 遠藤 光夫, 中山 恒明

東京女子医大消化器病センター

 食道癌取扱い規約により,食道早期癌,表在癌の定義も確立され,また食道癌のX線像も5型に分類され,表在型が設けられ,その規定として単に平坦なものでなく,深達度の浅い病変と考えられるものとしている.そこでわれわれはX線像と深達度の関連につき検討してきたが,今回は深達度smまでの表在癌(早期癌を含む)のX線像につき総括した.消化器病センターにおける23例の表在癌のX線像をみると,表在陥凹型,表在平坦型,表在隆起型(ポリープ様隆起),腫瘤様隆起型,腫瘤型の5型に分類することができる.進行癌を含めたX線像でみると,前3者はほぼ全例が表在癌であり,腫瘤様隆起型には一部mpまでの進行癌が含まれるが,多くはsmまでの表在癌であり,この型までをX線診断学的には一応表在型の範疇に入れることが出来る.たゞ腫瘤型については進行癌との鑑別は未だ困難であり,今後の検討が必要である.つぎにこれら症例の遠隔成績をみると,早期癌では5年生存率60%とよいのに対して,表在癌(リンパ節などへの転移を認める狭義の)では非常に悪く,この鑑別が重要となる.狭義の表在癌のX線像は早期癌のそれに比べ主病巣の周辺に浸潤をみとめるもの,多発癌,多中心性を思わせる所見等があり,多彩であり,鑑別の糸口は得られる様に思われる.

日消外会誌 8: 334-342, 1975

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