原著
胆管内圧および内圧下降曲線による胆道末端部の機能的研究
草野 佐
東京女子医大消化器病センター
胆石症手術症例125例を対象に,術中,術後において,マノメトリーを測定,その測定法には独自の二重管チューブを用いたMallet-Guy氏の変法で行った.
従来の胆管内圧のみでなく,内圧下降曲線に注目し,3回の加圧注入負荷によって得られた連続内圧下降曲線を分析し,これを4型に分類した.胆管内圧(残圧)とあらたに得られた下降曲線の4型を種々の総胆管所見(胆管径,胆管壁,総胆管末端像),胆道鏡所見,経静脈的胆道造影能,乳頭部組織像,さらに6カ月後の術後遠隔成績と比較検討,胆管内圧に比べ,内圧下降曲線がより胆管末端機能を反映するという知見を得た.
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