原著
特発性食道破裂,自験例4例を含む本邦59症例の集計
森 昌造, 渡辺 登志男, 渋谷 一誠, 本間 正敏, 酒井 信光, 木村 孝哉, 葛西 森夫, 及川 恒1)
東北大学第2外科, 八戸市民病院外科1)
特発性食道破裂の4自験例を含む本邦の59症例を集計した.本症の治療成績は最近改善の傾向が認められつつあるが,全体としての死亡率は47.5%で,なお予後不良の疾患といえよう.その原因としては,確定診断のおくれによる治療開始のおくれのほかに,治療法の選択の問題があげられる.本論文では主として治療上の問題点をとりあげ,適切な治療方法に関する考察を行った.
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