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第9巻 第2号 1976年3月 [目次] [全文 ( PDF 1079KB)]
原著

十二指腸の胃底腺化生について

松峰 敬夫, 山岡 郁雄, 浜田 節雄

東京都立墨東病院外科

 切除胃にみられる十二指腸起始部を組織学的に検索し,245例中41例(16.7%)に,壁細胞より成り,稀れに主細胞をも含む異所性胃底腺巣を見出すことができた.
 このような巣の大きさ,形態はさまざまであったが,その多くは胃十二指腸境界に隣接する幽門輪上の粘膜に分布していた.異所性胃底腺巣の検出頻度は,胃癌,胃潰瘍,十二指腸潰瘍間で特に異ならなかったが,検出例では過酸を示すものが多く,胃の胃底腺領域も広い傾向が認められた.胃底腺巣は再生粘膜に見出されることから,同じように十二指腸起始部に出現する胃粘膜上皮とともに,粘膜の再生分化異常に由来するものであり,胃化生(gastric metaplasia)の範疇に加えられるべきものと考えられる.

日消外会誌 9: 117-125, 1976

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