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第9巻 第4号 1976年7月 [目次] [全文 ( PDF 773KB)]
原著

食道癌における淋巴節転移とくに上縦隔転移とその治療対策

木下 巌, 大橋 一郎, 中川 健, 梶谷 鐶, 金田 浩一1), 津屋 旭1)

癌研究所付属病院外科, 癌研究所付属病院放射線科1)

 われわれの施設で取扱った食道癌例を対象として,食道癌の淋巴節転移とくに上縦隔転移とその治療対策について検討した.5年生存率では耐術治癒,準治癒例で28%を示したが,Iuの成績が不良であった.5年生存例43例の中n+例は26例あるが,いずれも局所か下縦隔か腹腔転移例で上縦隔転移はわずか2例のみであった.上縦隔転移の実態をつかむため,縦隔鏡による傍気管転移の検索と手術例における上縦隔最上部淋巴節転移の検索とから上縦隔最上部淋巴節転移の有無が予後に密接な関係をもつことを知った.従来術後照射の適応に関し判然としなかったが,この結果に基づいて上縦隔最上部淋巴節を規準に決め,当所のn+例に上縦隔と両側鎖骨上窩を含めたT字型照射を行い,小数例ではあるが好結果を得ている.

日消外会誌 9: 424-430, 1976

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