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第9巻 第4号 1976年7月 [目次] [全文 ( PDF 565KB)]
原著

胃切除後の乳糖代謝と乳糖分解酵素の影響

樺木野 修郎, 栗林 信介1), 重藤 紘1), 松本 秀章1), 脇坂 順一1)

福岡歯科大学外科教室, 久留米大学第1外科教室1)

 成人における乳糖不耐症あるいは牛乳不耐症に注目し,私どもは今日まで最大血糖上昇度Clinitestによって,胃切除前後の乳糖吸収状態を吟味してきたが,今度は胃切除後の乳糖吸収を14C-lactoseにより呼気中のCO2を測定するとともに,小腸におけるLactase活性値を十二指腸ならびに空腸で測定した.
 胃切除後には術前に比較して乳糖不耐症例の頻度が増加し,また,臨床的にも下痢・腹痛を訴えるものが多いが,日本人における小腸のLactase活性値は欧米人に比べて非常に低値であり,また,胃切除後の再建方法によっても乳糖吸収に差異を生じた.しかし不耐症状の有無にかかわらず,Lactase剤投与は乳糖吸収に充分なる効果があることを報告するとともに,小腸におけるLactase活性値が低くとも,下痢などの不耐症状のない人もあることを述べた.

日消外会誌 9: 450-455, 1976

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