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第9巻 第4号 1976年7月 [目次] [全文 ( PDF 1036KB)]
原著

Zollinger-Ellison症候群―胃全摘後のmalignant gastrinomaの消長ならびに血清ガストリン値について

古味 信彦, 渡辺 英生, 櫛田 俊明, 蔵本 守雄, 宇高 英憲, 木下 真人, 藤野 良三, 高橋 正倫1)

徳島大学医学部第1外科学教室, 徳島大学医学部第2病理学教室1)

 肝転移を伴うZollinger-Ellison症候群患者に胃全摘出術を施行することにより,術後3年6カ月の現在経過良好である1例を報告する.同時に,本邦で報告されているZollinger-Ellison症候群51例について集計し,胃全摘出術の効果について検討した.その結果,転移のある症例においても胃全摘出術を施行する必要がある.
 また,胃全摘出術後の腫瘍の消長ならびに血清ガストリン動態とセクレチン,Ca負荷との関係について文献的考察を加えた.

日消外会誌 9: 456-465, 1976

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