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第9巻 第6号 1976年11月 [目次] [全文 ( PDF 533KB)]
原著

肝転移胃癌の予後―とくに肝合併切除例を中心として―

白鳥 常男, 中谷 勝紀, 高橋 精一, 小西 陽一1), 小島 清秀1)

奈良県立医科大学第1外科, 奈良県立医科大学ガンセンター腫瘍病理1)

 当教室における最近11年間の胃癌症例1,224例中,肉眼的に肝転移を認めた症例は80例であった.これら肝転移例に対し外科治療の立場から検討を加えた.
 肝合併切除を行った7例の内2例は腹膜転移,他臓器浸潤がみられず,リンパ節廓清も充分行われ,11年生存中,5カ月生存中である.残りの5例は腹膜転移か他臓器浸潤を認めリンパ節廓清も充分行われなかった症例で平均5.2カ月で死亡した.これはH1症例における胃切除のみの平均5.3カ月と差はみられなかった.H2~3症例の胃切除のみ,平均4.5カ月,非胃切除3.4カ月で,H1症例の胃切除のみ,平均生存月数5.3カ月,非胃切除3.9カ月とあまり差はみられなかった.しかしH1~3症例とも胃切除の方が非胃切除に比しやや予後がよい結果が得られた.

日消外会誌 9: 811-815, 1976

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