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第9巻 第6号 1976年11月 [目次] [全文 ( PDF 599KB)]
原著

外科的に摘出された胆嚢より採取された上皮細胞の細胞診的研究 I)とくに粘膜上皮細胞の胞体の変化について

吉原 一郎

千葉大学医学部第1外科

 胆嚢に胆石があると,胆嚢には程度の差はあるが,胆嚢炎を併発しているものが多い.しかも胆嚢中の変化のある胆汁とともに結石が存在するときには,炎症のある胆嚢の粘膜上皮も加わって,相互に影響を及ぼしている.
 そこで胆石症胆嚢炎の胆嚢粘膜の変化を,細胞診の立場から,とくに胞体の変化について検討した.
 胆嚢の粘膜上皮細胞の核上部には,空泡状構造を認めるものが多かった.それをPAS染色でみると,その空泡は,PASに染まるものと染まりにくいものとがみられた.これは粘膜より粘液が分泌されていると考えられた.また非上皮性細胞の胞体内にGiemsa染色で,暗緑色の顆粒を認めたが,これは恐らく胆汁色素を貪食したものであろう.ところが同様の顆粒が粘膜上皮細胞の胞体内にもみられた.しかしこの機序についてはなお明らかになし得ない.
 またCholesterosisの擦過細胞診では,泡沫細胞が多数みられたが,これはCholesterol-esterを貪食した像とみられる.

日消外会誌 9: 816-820, 1976

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