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第10巻 第3号 1977年5月 [目次] [全文 ( PDF 712KB)]
原著

消化器癌におけるCarcinoembryonic antigen(CEA)の臨床的検討

橘川 征夫

千葉大学第1外科学教室(主任:伊藤健次郎教授)

 大腸癌55例,胃癌51例などの消化器悪性腫瘍症例113例に対して,radioimmunoassayのone step sand-wich(平井法)により血清CEAを測定した.さらにPHAによる末梢リンパ球幼若化能を同時に測定することにより,担癌症例のより正確なmonitoringが可能である結果を得た.
 1)健常人28名の血清CEA値は2.74±1.06 ng/mlであり,「平均値+2×標準偏差」=4.9 ng/ml以上を異常値とした.
 2)胃癌curative例を除いて,胃癌non-curativeおよび大腸癌例の術前CEA値は,健常人との間にp<0.001において有意差を認めた.また,大腸癌のDukes分類ではA・B・Cの順に異常高値出現率が大きかった.
 3)腫瘤切除により,血清CEAは一度減少し,その後curative例ではさらに減少するがnon-curative例では再び上昇する傾向にあった.
 4)大腸癌27例についてCEAと末梢リンパ球幼若化能(SI)の両者を,制癌治療中,経時的に測定した.術後経過良好の例は,「CEAの低下・SIの上昇」という逆相関がみられることより,これを持続させるような制癌治療が望ましいと考える.

索引用語
Serum carcinoembryonic antigen, Stomach cancer, Colorectal cancer, Correlation between CEA and lymphocyte blastogenesis

日消外会誌 10: 279-286, 1977

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