有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第10巻 第4号 1977年7月 [目次] [全文 ( PDF 298KB)]
症例

XIII因子と創傷治癒 XIII因子製剤使用により完治せしめえた難治性腸瘻の1症例

大里 敬一, 武田 成彰, 松永 政幸, 高木 輝, 富永 隆治, 一宮 仁, 古賀 明俊

九州大学第1外科(主任:中山文夫教授)

 自然腸瘻形成後,再三腸瘻閉鎖を目的とした開腹手術が行われ,その度に創離開,縫合不全を繰返し,皮膚潰瘍を伴う2つの腸瘻を有する患者にXIII因子活性の軽度低下が認められた.XIII因子製剤を輸注して血中XIII因子活性を正常域に維持したところ皮膚潰瘍は治癒した.そこで完全経静脈栄養下にXIII因子製剤を補給しながら手術と術後管理を行うことによって難治性腸瘻を閉鎖することができた.
 この事実は,XIII因子活性の低下が本症例の創傷治癒障害の一原因として関与していたことを示し,手術前後に本因子の変動を検索することが,術後合併症予防上有意義であると考えられた.

索引用語
難治性腸瘻, 創傷治癒, XIII因子, 完全経静脈栄養

日消外会誌 10: 453-457, 1977

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会