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第10巻 第5号 1977年9月 [目次] [全文 ( PDF 716KB)]
原著

特発性門脈圧亢進症の成因に関する研究―とくに肝内HBs抗原の検討―

梅山 馨, 吉川 和彦, 大野 良興, 由井 三郎, 山下 隆史

大阪市立大学医学部第1外科

 特発性門脈圧亢進症,いわゆるバンチ症候群の成因に関してはいまだ明らかでない.しかし,本症に多くみられる肝線維症あるいは肝内門脈閉塞は原因として慢性肝炎が推測されてきた.
 一方,最近志方らのオルセイン染色法で肝組織内でのHBs抗原の検出が可能となったことから,われわれは大阪市立大学第1外科で過去15年間に手術され保存されていたバンチ病肝切片40例に本染色法を行い検討した結果,12例(30%)にHBs抗原が証明された.なお,肝硬変症においては45例中26例(57.8%)にみられた.かかる事実と従来の当教室での卵白アルブミン感作ウサギの成績から,原因不明といわれる本症の成因にHBウィルスを含む何らかの感染による免疫学的機序の関与していることが強く示唆された.

索引用語
バンチ病, 特発性門脈圧亢進症, 肝線維症, Orcein染色, HBs抗原

日消外会誌 10: 486-492, 1977

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