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第10巻 第5号 1977年9月 [目次] [全文 ( PDF 738KB)]
原著

Primary Open Colostomyに対する評価

安名 主, 清沢 佑爾, 宮沢 幸一, 荻原 廸彦, 山浦 芳徳, 畑山 善行, 小林 滋, 林 四郎

信州大学第1外科

 以前には人工肛門造設術としてPels-Leusden法,Maydl法などが行われていたが,最近では殆ど全ての症例にprimary open colostomyが行われるようになった.今回は昭和40年から11年間に人工肛門が造設された成人93例(うちPrimary open colostomy 38例),小児33例(うちprimary open colostomy25例)計126例を対象に術後早期の局所合併症および退院後は患者の愁訴からprimary open colostomyについて従来の術式と比較検討した.primary open colostomyの特徴として,術後早期から腸管は減圧が出来ること,術後出血が少なく,成人の場合粘膜の翻転脱出も少なく,腸管と腹壁を三層に縫合するため,陥没,創し開など術後の危険な合併症が少ないこと,粘膜と皮膚とを縫合することにより術後感染も少なく,仕上りも小さくきれいであることなどがあげられる一方,術中の汚染,血行障害などに注意しなければならない.術後遠隔時に新たに発生した合併症は成人のprimary open colostomyでは粘膜翻転脱出の1例だけで,この術式による遠隔時の合併症は殆どないといってよい.しかし,人工肛門造設後患者をもっとも苦しめるものは下痢であり,小児でも下痢を起こしたときには母親にとって人工肛門の処置が大きな負担となっている.このような人工肛門すべてに起こる愁訴についても,それらを少しでも減らすように排便訓練など積極的な指導が必要である.

索引用語
primary open colostomy(成人,小児), 人工肛門の合併症とその対策

日消外会誌 10: 501-507, 1977

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