原著
早期胃癌症例の臨床病理学的検討
角田 秀雄, 永野 叡, 菊池 晃, 石川 義信
弘前大学第1外科(主任:石川義信教授)
教室で経験した早期胃癌症例51例につき,臨床病理学的検討を加えた結果を報告する.
51症例54病巣中,m癌21病巣,sm癌33病巣である.同期間の切除例に占める頻度は,394例中51例で12.9%である.最若年者は20歳女性,最高年者は75歳女性である.多発早期胃癌は3例,早期胃癌と重複せる他臓器癌は肺癌と食道癌の2例である.5年生存率は90.5%.再発死亡例は4例あり,うち3例はsm癌,n(+)例,他の1例はm癌,n(-)例であり,いずれも肝転移再発例であった.マイトマイシンC併用療法は早期胃癌の場合はsm癌,n(+)ly,v(+)例で併用効果を期待できそうである.
索引用語
early gastric carcinoma
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