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第10巻 第6号 1977年11月 [目次] [全文 ( PDF 873KB)]
原著

盲腸憩室炎について

田中 忠良, 宮原 義門, 森重 一郎, 木村 安行1)

愛媛労災病院外科, 同 放射線科1)

 盲腸憩室炎の7例を報告し,検討を加えたが,近年,症例数が増えつつあり,実地臨床上,急性虫垂炎との鑑別が困難で,常に念頭に置かなければならない疾患である.重篤な合併症を起こすことはきわめてまれで,保存的に治療を行うことが第一で,いったん治癒すれば,まず再発しないといわれている.しかし,われわれは3例の再発例を経験し,保存的に治癒しても,経過観察の必要があることを痛感した.また,緊急手術時に遭遇する機会が多いが,重篤な合併症がない限り,minor surgeryを行い,待期手術に持って行くように心掛けるべきである.

索引用語
盲腸憩室炎, 結腸憩室病

日消外会誌 10: 672-679, 1977

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