原著
膵頭部癌を思わせた腫瘤形成性白血病の1例
三輪 恕昭, 浜崎 啓介, 鶴身 孝文, 折田 薫三
岡山大学医学部第1外科(主任:田中早苗教授)
16歳,男性.膵頭部腫瘤を主訴とし入院精査中,急激な閉塞型黄疸の増強を来したため外胆嚢瘻造設を行い,その際膵頭部に腫瘤を触れ膵頭部癌を思わせた.術直後より著明な白血球の減少とリンパ芽球の出現あり,骨髄像より急性リンパ性白血病と判明.白血病に対する治療で膵頭部腫瘤の消失と末梢血,骨髄像の改善をみた腫瘤形成性白血病の1例の報告と若干の文献的考察を行った.
索引用語
腫瘤形成性白血病, 急性リンパ性白血病, 膵頭部腫瘤
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