原著
胃癌根治手術後の生存率について
岩永 剛, 寺沢 敏夫, 青木 行俊, 谷口 健三, 山本 孝紀, 日下部 博, 内山 節夫, 小山 博記, 松井 征雄, 今岡 真義, 和田 富雄, 古河 洋, 福田 一郎, 甲 利幸, 石川 治
大阪府立成人病センター外科
この14年間に行った胃癌根治手術1,353例の術後5年および10年生存率は,70.3%および59.7%であった.これら根治手術例の術後成績に大きく影響する因子は,癌進行程度(stage),リンパ節転移度,癌深達度,癌病巣周辺の間質反応程度,癌病巣の断面の形,大きさ等であった.その中でも最も予後に影響するのはstageであった.
胃癌術後生存率を各stage間で比較すると,その差は,術後3~5年において最も大きく開くので,これら術後成績を比較する場合には,5年生存率でよいと考えられるが,その際,相対生存率によって比較するのが最も適していると思われる.
索引用語
胃癌の生存率, 相対生存率, 予後因子, 胃癌進行程度
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