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第11巻 第3号 1978年3月 [目次] [全文 ( PDF 497KB)]
原著

巨大皺襞型硬性癌の外科臨床的ならびに病理学的特異性

飯田 太, 小宮山 清洋, 丸山 雄造

信州大学第2外科, 同 中央検査部

 胃粘膜面に巨大な皺襞を形成しながら進展する巨大皺襞型硬性癌は胃癌の中でも特異な臨床像および病理学的所見を示す.最近22年間に手術を行った胃癌544例の中から巨大皺襞型硬性癌10例を選び,本研究の対象とした.これら10例,Borrmann分類では7例は4型,3例は3型と分類された.このtypeの硬性癌は胃体部大弯側に浅い小さな陥凹を有することが多い.この所見はこのtypeの癌に特徴的な所見であって,非巨大皺襞型硬性癌が小弯側に比較的大きな潰瘍を有することが多いことと対照的である.巨大皺襞型では粘膜内の癌浸潤は陥凹周辺に限局していることが多く,かつ粘液細胞型癌を示す.しかし粘膜層以下では癌浸潤は硬性癌としてひろくひろがり,時として胃全体を侵す.これらの病理学的所見からこの型の胃癌に対しては最小限胃全剔が必要であると考えられる.

索引用語
粘液細胞型腺癌, 巨大皺襞型硬性癌, Borrmann 4型, リンパ節転移

日消外会誌 11: 183-187, 1978

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