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第11巻 第4号 1978年4月 [目次] [全文 ( PDF 735KB)]
原著

吻合部潰瘍症例の検討

小泉 裕, 河井 啓三, 岡部 紀正, 星 康夫, 足立 坦, 町田 崇, 綿貫 てつ

東京慈恵会医科大学第1外科数室

 吻合部潰瘍42例に対して,pHカプセルあるいは有線ガラス電極を用いて胃内pHの計測を試み,本症例の成績ならびに治療法に若干の知見をえた.42例のうち当科症例は2例のみで発生率は0.4%以下であった.症状は心窩部痛,下血,吐血が高頻度に認められ,X線検査,内視鏡検査でその診断は容易である.本症例の早朝空腹時の胃内pH値は全例2.0以下で,basal pH値の測定結果が潰瘍再発の指標となりうる.薬物治療に際して,カプセル法により的確な制酸剤の選択が可能であるが,とくに胃粘膜に吸着性の強いものが著効を示した.手術効果は,胃再切除だけでは不十分で,迷切術を併施する手術法に減酸効果が上がっていることが認められた.

索引用語
pHカプセル, basal pH, 胃切後有愁訴患者, 吻合部潰瘍, 迷切術

日消外会誌 11: 290-296, 1978

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