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第11巻 第5号 1978年5月 [目次] [全文 ( PDF 531KB)]
原著

閉塞性黄疸の手術成績の検討―特に手術死亡例を中心に―

藤田 佳宏, 森沢 康二, 西村 幸喜, 小島 治, 王 昭崇, 大内 孝雄, 西岡 文三

京都府立医科大学第1外科

 教室の過去18年間における閉塞性黄疸例は胆石症による黄疸例119例,悪性疾患による黄疸例70例で,これらにつき手術成績により問題点を検討した.
 胆石症による閉塞性黄疸症例の手術死亡率は5%(6/119)で,黄疸に合併する急性炎症が手術成績を悪化するのが認められたが,最近5年間では,手術死亡例は皆無であった.
 一方,悪性閉塞性黄疸例の手術死亡率は24.3%(17/70)で,ことに内瘻術において悪く,これは一期的に手術を行った症例が内瘻術に多いためと考えられた.しかし胆汁ドレナージが徹底して行われた最近5年間は手術死亡は半減し,その有用性が認められた.

索引用語
閉塞性黄疸, 手術死亡, 黄疸軽減効果, PTCD, 内胆汁瘻

日消外会誌 11: 369-373, 1978

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