原著
手術侵襲と糖代謝―術後異化期における投与glucose量の限界について
山光 進, 鍋田 光一, 小西 裕蔵, 相川 真, 福井 四郎, 早坂 滉
札幌医科大学第1外科
術前からTPN施行により1日2,000 Cal以上の投与を受けていた症例においても,術後Surgicaldiabetesとの関連から1,000 Cal以下の投与とし,水分,電解質の調整を主とする場合が多いようである.しかし術後異化期にこそ過剰投与とならないできる限りの窒素量と非窒素カロリーが必要である.われわれは術後異化期におおける投与glucose量の限界について臨床的に検討し,術後第1日からのglucose 300 g投与はほとんどの症例に過剰投与とならないことを知った.現在術後第1日からglucose 300 g,10%脂肪乳剤400~500 ml,窒素11.4 gの合計約2,000 Calを投与し良好な成績を得ている.
索引用語
高カロリー輸液, 術後異化期, surgical diabetes, 投与カロリー量
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