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第11巻 第8号 1978年8月 [目次] [全文 ( PDF 1306KB)]
原著

胃潰瘍に対する迷走神経切断術の意義

和田 信弘

和歌山県立医科大学外科学講座消化器外科(指導:勝見正治教授)

 胃潰瘍に対する胃機能保存手術としての迷走神経切断術(迷切)の意義を検討するため,実験的ならびに臨床的研究を行った.
 その結果,高酸下の潰瘍ではSelective proximal vagotomy(SPV)などの迷切は犬に作成した酢酸潰瘍の治癒に好影響を与えたが,幽門形成術または幽門洞切除合併手術はかえって胆汁逆流による影響が推測され,SPV単独手術よりも不良であった.一方,非高酸下の潰瘍では迷切はむしろ潰瘍治癒に不良な影響を示した.臨床例における胃切除兼Selective vagotomy(SV)の減酸率は約90%と大きく,胃機能検査でもSV非合併手術に比べ不良なものはなかった.
 今後適応を決め,迷切を併用すれば,胃切除量を少くでき,胃機能保存手術も可能と思われる.

索引用語
胃潰瘍, 迷走神経切断術, 実験潰瘍, 胃内容排出

日消外会誌 11: 643-655, 1978

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