症例
Mirizzi症候群―総肝管良性狭窄症―の検討
遠藤 巌, 長嶺 信夫, 山藤 和夫, 正 義之1), 外間 章1), 赤松 隆2), 山城 則亮3), 加藤 繁次4)
琉球大学病院第2外科, 同 第1外科1), 同 成人保健学科2), 山城外科医院3), 東京歯科大学市川病院4)
Mirizzi症侯群の3例を検討した.1例は遺残結石によるものであった.肝門部狭窄,全周性狭窄等悪性閉塞像に似ることがあるがよく検討すれば鑑別しえ,また血管造影は悪性腫瘍との鑑別に有用であった.胆管高度狭窄例でも主病巣たる胆嚢,胆嚢管の剔出,および炎症性瘢痕組織から肝外胆管前壁を露出させ下流から狭窄部を通して肝門部近くまでT-tubeを入れることで治癒させることができた.狭窄部胆管を切開しての拡張術,または狭窄部切除,肝管空腸吻合術を追加する必要性は少ないように思われる.
索引用語
Mirizzi症候群, 総肝管良性狭窄症
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