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第11巻 第10号 1978年10月 [目次] [全文 ( PDF 484KB)]
原著

十二指腸潰瘍患者における血清セクレチンの検討

藤井 康宏, 宮下 洋, 斉藤 永, 八牧 力雄, 古谷 達男1)

山口大学医学部第1外科(主任:八牧力雄教授), 下松記念病院外科1)

 十二指腸潰瘍患者27例を手術群(13例)と非手術群(14例)に分け,術前または保存的治療前の胃液酸度および空腹時血清セクレチンを測定したところ,胃液酸度はいずれも高酸であったが大差なく,血清セクレチンは非手術群の194.4±43.98 pg/mlに対し,手術群は130.1±37.6 pg/mlと有意差を以て低値であった.非手術群および手術群(術前,術後)に対し,塩酸負荷(経口的投与)を行ったところ,両群間に,特に差異は認められなかったが,血清セクレチンが低値で,しかも負荷に対して,ほとんど反応しなかった症例が手術による減酸効果が不良であった.
 今後,十二指腸潰瘍に対する治療において,形態学的変化あるいは胃液酸度の面のみならず,セクレチン分泌動態をも考慮する必要があろう.

索引用語
十二指腸潰瘍, 血清セクレチン, 塩酸負荷, 胃液酸度

日消外会誌 11: 817-821, 1978

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