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第11巻 第10号 1978年10月 [目次] [全文 ( PDF 728KB)]
原著

実験膵炎に関する研究―膵管内エンドトキシン持続注入の効果について―

水間 公一, 白松 幸爾, 戸塚 守夫, 早坂 滉

札幌医科大学第1外科

 著者はエシドトキシン,タウロコール酸,生理的食塩水を犬主膵管に持続注入し血液生化学的,また膵を病理組織学的に検討した.高アミラーゼ血症は3群ともに観察されたがエンドトキシン注入群に最も高度であった.また膵組織の変性,崩壊もエンドトキシン注入群で最も著明であり出血性膵炎の様相を示していた.血清リパーゼ値は組織学的変化をかならずしも反映しなかったが血清アミラーゼ値は良く膵の変化と一致した.以上よりエンドトキシンの膵管内持続注入法は血清膵酵素値の上昇と膵の組織学的変化を惹起し実験膵炎作製の方法として有用であると考えられた.

索引用語
実験膵炎, エンドトキシン, 高アミラーゼ血症

日消外会誌 11: 822-828, 1978

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