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第12巻 第2号 1979年2月 [目次] [全文 ( PDF 624KB)]
原著

胃癌原発巣の占居部位および組織型からみた遠隔臓器転移形式に関する研究

仁瓶 善郎, 宮永 忠彦, 平山 廉三, 浅野 献一, 神山 隆一1), 松原 修1), 青木 望2)

東京医科歯科大学第2外科学教室, 同 病理1), 同 中検病理2)

 胃癌の治療成績が向上した今日,再発の問題は,臨床医に残された大きな課題である.われわれは教室で経験した胃癌剖検例92例を分析し,占居部位および組織型と遠隔臓器転移との関係を検討した.
 遠隔臓器転移は43例(47%)に認め,高分化型に多く,占居部位との関係はなかった.また,遠隔臓器転移を臓器別に分類すると,従来いわれているWaltherのmechanical theoryにあてはまらない転移形式があり,とくに肺転移に注目し,その転移経路(門脈型,奇静脈型,リンパ―血行型,リンパ行型)を示した.

索引用語
胃癌遠隔臓器転移, 転移経路, 胃癌肺転移

日消外会誌 12: 109-115, 1979

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