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第12巻 第4号 1979年4月 [目次] [全文 ( PDF 813KB)]
原著

胃上部癌の手術治療上の問題点―とくに非治癒切除例の検討―

羽生 丕, 中島 昭, 星 和夫

東京医科歯科大学医学部第1外科

 教室で過去12年間に切除された胃上部癌87例を中心に,その臨床,病理組織学的特徴と手術治療成績を検討した.治癒切除例の累積5年生存率は55.6%で,他の部位の胃癌と比べかならずしも不良ではなく,胃上部癌の術後遠隔成績の改善には非治癒切除例,とくに口側断端陽性例を減らす努力が必要と思われた.食道浸潤例では,癌の口側浸潤範囲を肉眼的に正しく判定することの困難な例が少なくなく,切除線の決定にあたっては術中の迅速凍結標本検査が必要と考えられた.また直接死亡例の検討から,致命的な合併症の誘因としては術式そのものの影響は少なく,むしろ術前の嚥下障害に伴う低栄養状態が重要であると考えられた.

索引用語
胃上部癌, 食道胃境界部癌, 非治癒切除, 口側断端陽性, 遠隔成績

日消外会誌 12: 219-226, 1979

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