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第12巻 第4号 1979年4月 [目次] [全文 ( PDF 1263KB)]
原著

胆石症に随伴する膵障害の実態と臨床像

小林 重矩

久留米大学医学部第2外科(主任:古賀道弘教授)

 胆石症72例を対象に,PS試験による膵外分泌機能,開腹時膵触診による硬化度,生検膵の組織学的検索を行い,随伴する膵障害の実態を解明し,かつ臨床検査所見よりその臨床像を検討した.その結果,外分泌機能障害27例37.5%,硬化病変34例47.2%,組織学的膵病変16例22.2%(うち慢性膵炎4例5.6%)の随伴がみられた.随伴性膵障害の臨床像は特に胆道造影および低緊張性十二指腸造影における異常所見を示す症例に膵障害合併頻度が高く,形態学的検査にてその存在可能性が推測された.

索引用語
胆石症随伴性膵障害, 膵外分泌機能障害, 膵硬化病変, 組織学的膵病変, 膵障害の臨床像

日消外会誌 12: 233-244, 1979

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