原著
閉塞性黄疸における糖負荷時のインシュリン反応とそのhepatic extraction
小林 衛, 嶋田 紘, 佐藤 一美, 鬼頭 文彦, 新明 紘一郎, 土屋 周二
横浜市立大学第2外科
閉塞性黄疸35例(対照10例)に経口的ブドウ糖(50 g)負荷試験を行い,黄疸例の耐糖能低下とインシュリン低反応を認めた.しかしCPRの測定結果から,膵インシュリン分泌の低下例とともに膵インシュリン分泌が対照と同程度の症例も含まれていることが推測された.総胆管結紮2週後の黄疸犬8頭(対照犬6頭)に十二指腸よりブドウ糖を投与し,門脈血と末梢血のIRIを測定比較したところ,黄疸犬の末梢血インシュリン低反応は,膵インシュリン低分泌あるいはインシュリンのhepatic extraction亢進によるものと考えられ,臨床成績を裏づけることができた.
索引用語
閉塞性黄疸, インシュリン反応, 門脈血インシュリン, インシュリンのhepatic extraciton, 耐糖能
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