特集
逆流性食道炎の診断―内視鏡診断基準を中心とした検討―
小泉 博義, 長井 孝夫, 今田 敏夫, 藤本 泰則, 藤田 正人, 小林 理, 須田 嵩, 金 正出, 城島 標雄, 富田 康彦, 天野 富薫, 後藤 久, 井出 研, 五島 英迪, 青木 誠孝1), 金井 武彦1), 有田 英二2)
横浜市立大学第1外科, 神奈川県予防医学協会1), 横浜南共済病院外科2)
逆流性食道炎の診断は,臨床症状,内視鏡所見,生検標本の病理組織学的所見,食道粘膜pHなど,いろいろな診断方法により検討されている.しかし,同一症例がいろいろな診断法により必ずしも同じ診断,すなわち逆流性食道炎が否かにならない場合がある.
そこで,比較的信頼性の高い内視鏡的所見を中心に,ほかの診断法の成績と対比させ,診断の問題点を探ってみた.
内視鏡所見の「色調変化型」が,病理組織学的診断と一致しにくかった.この原因を求めるため,逆流刺激に対する食道粘膜基底細胞のH3-Thymidineの標識率についても検討を加えた.
索引用語
逆流性食道炎, 胸やけ, 食道炎の内視鏡診断基準, 食道粘膜pH, サイミジン標識率
|
PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です |
|