原著
閉塞性黄疸の病態におよぼす腸内細菌の影響―とくに無菌動物を使用して―
田代 真一
日本医科大学第1外科学教室(主任教授:代田明郎)
無菌ラットを2群に分ち,1群は対照無菌群とし,ほかの1群は大腸菌0-26を単独汚染させて,この両群の総胆管を結紮し,閉塞性黄疸の病態に腸管内細菌のおよぼす影響について,主に細菌学的研究と諸臓器の組織形態学的,組織化学的変化を中心に研究し,腸管内細菌由来のendotoxinが門脈血中に流入,肝のeodotoxin処理能力の低下とあいまって,ついにsystemic endotoxemiaへと発展して行く事実を明らかになし得た.
索引用語
無菌動物, 閉塞性黄疸, 腸内細菌, Endotoxin, 酵素抗体法
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