原著
超音波映像下膵吸引細胞診の検討
竜 崇正, 植松 貞夫, 古川 隆男, 渡辺 義二, 今園 修, 菊池 俊之, 小高 通夫, 佐藤 博
千葉大学第二外科
超音波映像下に膵吸引細胞診を12例に施行した.本法は超音波映像下に膵病変部を前腹壁より経皮的に直接穿刺し,陰圧吸引し細胞診を施行する方法である.膵癌11例中9例,慢性膵炎1例を診断することができた.臨床的に問題となる合併症は経験しておらず,開腹所見で1例に小網の小血腫を認めたのみで本法は比較的安全な検査法である.膵癌の早期発見,慢性膵炎との鑑別に今後発展すべき非常に有力な検査方法である.
索引用語
超音波診断, 膵吸引細胞診, 膵疾患, 膵癌, 慢性膵炎
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