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第12巻 第11号 1979年11月 [目次] [全文 ( PDF 631KB)]
原著

急性胃粘膜出血に対する外科治療について―とくに胃全摘術の経験とその考察―

安藤 健一, 宮路 重和, 香月 武人1), 豊島 里志2)

医療法人同心会古賀病院外科, 宮崎医科大学第1外科, 1)宮崎医科大学第1病理, 2)

 最近,吐血・下血を主訴とする上部消化管大量出血の30例を経験した.そのうち,急性胃粘膜病変(びらん性出血性胃炎・急性胃潰瘍)に起因する出血が10例で,8例は保存的治療で止血したが,2例は断続的吐血・下血を繰り返し,胃全摘術で救命し得た.病理組織学的には,出血性びらんが胃粘膜全域に多発し,病変の主座は粘膜および粘膜下層にあり,粘膜表面のびまん性出血と粘膜下層のうっ血が特徴的であった.手術療法は,単純胃切除術(部分切除・亜全摘),迷切付加胃手術(幽門形成・部分切除・亜全摘),胃全摘術など多岐にわたり,統一見解はない.文献上胃全摘術の成績が良好であるが,無胃性障害を考慮する時,検討の余地が残されている.

索引用語
びらん性出血性胃炎, 急性胃潰瘍, 胃全摘術, 迷走神経切断術

日消外会誌 12: 867-872, 1979

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