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第13巻 第1号 1980年1月 [目次] [全文 ( PDF 665KB)]
原著

食道再建用胃管の挙上性と血流に関する臨床的実験的研究

米沢 健, 土屋 周二, 細井 英雄, 池田 義雄, 鈴木 馨一郎

横浜市立大学第2外科

 食道再建術として頚部で食道胃管吻合を行った127例を対象として胃管の挙上性について検討し,さらに成犬にて,正常胃からいわゆる全胃管,全胃管から形成胃管,形成胃管から山岸胃管とした場合の同一犬の同一部位の血流変化を,Sr85およびCr51-microsphereを用いて測定した.その結果,ヒトにおいて全胃管を形成胃管とすると平均36%,さらに山岸胃管とすると平均10 cm挙上性が良好となった.また犬において全胃管を形成胃管にすると胃管血流量は増加した.これらの結果より,胃管の挙上性および血流を良くするには,胃小弯を大きく切除し可及的胃管を細くすることが大切であろうと考えられた.

索引用語
食道再建術, 食道胃管吻合術, 食道手術の縫合不全, 胃管血流, microsphere法

日消外会誌 13: 1-7, 1980

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