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第13巻 第1号 1980年1月 [目次] [全文 ( PDF 1189KB)]
原著

大腸手術後の各種人工肛門および吻合術における腸内細菌叢の変化―とくに大腸全摘・亜全摘術を中心として―

井上 敏直

東京医科歯科大学第2外科(主任:浅野献一教授)

 大腸手術後,とくに大腸全摘,亜全摘術後の腸内細菌叢の変化を術式別に比較検討した.
 術後における排泄腸内容の細菌叢は,好気性菌数には著変を認めなかったが,嫌気性菌数と総菌数は著しい減少と変動を示した.嫌気性菌数の減少は,回盲弁の温存,肛門括約筋の温存,残存大腸を長くすること,あるいは腸内容の腸内通過時間が延長すること等により減少の程度が少なくなった.
 術後における排泄腸内容の細菌叢の変化を経時的に追跡したところ,嫌気性菌が徐々に増加して,2~4ヵ月後には各々の術式に特有な,安定した糞便細菌叢が完成することが明らかになった.この時期は大腸全摘,亜全摘術後の大腸欠損に対する回腸の代償作用,大腸化の始まる時期と一致した.

索引用語
腸内細菌叢, 大腸腺腫症, 大腸全摘・亜全摘術, 回腸の大腸化, 腸内通過時間

日消外会誌 13: 23-34, 1980

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