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第13巻 第3号 1980年3月 [目次] [全文 ( PDF 585KB)]
原著

食道癌術後肺合併症のX線学的検討―発症および増悪因子としての誤嚥の重要性について―

川崎 勝弘, 小川 嘉誉, 原 孝彦, 城戸 良弘, 岡川 和弘, 神前 五郎, 曽根 脩輔1)

大阪大学医学部第2外科, 同 放射線科1)

 食道癌手術症例の胸部X線像の経過を検討したところ,初発異常陰影としては細い気管支の閉塞による無気肺と,それに炎症を伴った浸潤影が大部分を占めた.この陰影の多くは術直後,術後1日目に左下肺からはじまっており,原因として気道内分泌物貯留だけでなく,口腔内分泌物や消化液の流入,誤嚥が関与しているものと考えられた.また,術式により初期陰影の発生頻度と増悪率に差があることから,とくに消化液の誤嚥は浸潤影の発生因子となり,増悪因子となるものと考えられた.この防止策として,挙上胃管内に減圧チューブの挿入および術後気管内挿管による管理などが有効と考えられる.

索引用語
食道癌術後肺合併症, 食道癌術後胸部X線所見, 嚥下性肺炎, 気管内誤嚥

日消外会誌 13: 172-177, 1980

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