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第13巻 第3号 1980年3月 [目次] [全文 ( PDF 612KB)]
原著

各種迷走神経切離術の膵内分泌動態におよぼす影響―とくにインスリン刺激時の膵グルカゴンおよびヒト膵ペプチドについて―

山村 武平1), 琴浦 義尚1), 辰己 葵1), 三浦 順郎1), 石川 羊男1), 伊藤 信義1), 森 幸三郎2), 清野 裕3)

1)兵庫医科大学第2外科, 2)兵庫県立塚口病院内科, 3)京都大学第2内科

 各種迷切術を伴う手術の術前後症例(38名)にインスリン低血糖による迷走神経刺激を行い,膵グルカゴン(IRG),ヒト膵ペプチド(HPP)の血中動態を比較検討した.IRGは低血糖発来の後,術前,選近迷切,選迷切+幽門洞切除,胃全摘のいずれの群でも増加した.しかし前三群での増加に比べ,必然的に全幹迷切となる胃全摘群ではこの反応が有意に低下した.HPPは術前では低血糖の発来と同時に著明に増加した.この増加反応は術前>選近迷切>選迷切+幽門洞切除となり,全摘群ではほぼ無反応であった.以上より,IRG分泌調節には迷走神経膵枝が関与しているが,HPP分泌調節には膵枝だけでなく胃枝も影響する可能性が示唆された.

索引用語
迷走神経切離術, 膵内分泌, インスリン刺激, 膵グルカゴン, ヒト膵ペプチド

日消外会誌 13: 207-213, 1980

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