原著
術後成績からみたStage IV胃癌の手術適応
押淵 英晃, 伊藤 俊哉, 土屋 凉一
長崎大学第2外科
Stage IV胃癌に対する切除術の適応を手術所見および切除標本所見と術後1年以内死亡率との関係から検討した.対象は昭和44年1月から同52年12月までに開腹しえた胃癌症例のうちStage IV胃癌154例である.そして切除の意義を認める条件を1年以内死亡率が50%以下であることとして考察し,次のごとき結論をえた.
PoHoの場合はすべて切除の適応がある.PoH1,P1 H0,P1 H1の場合はS2N2(+)以下の場合にかぎって切除の適応がある.癌腫の長径が8 cm以下で1領域に限局する場合,および幽門側切除術,噴門側切除術で行いうる場合は切除の適応がある.
索引用語
Stage lV胃癌, 胃癌術後成績, 手術適応
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