| 原著
免疫能よりみた食道癌治療の問題点
小玉 正智, 柴田 純祐, 久保 雄治, 寺田 信国, 松本 学, 山岸 久一, 田中 承男, 橋本 勇
京都府立医科大学第2外科
食道癌患者24症例の細胞性免疫能とその治療経過の変化について,ツベルクリン反応(ツ反応),PHA皮内反応,およびPHAリンパ球幼若率を用いて測定した.
食道癌患者の免疫能は,進行度が進むにつれ,ツ反応による遅延型皮膚反応およびTリンパ球の機能をみるPHA幼若化率で低下を認めた.術前照射および手術の影響についてみると,細胞性免疫能は,照射または手術により著明な低下をきたし,特に術前照射と手術併用群では高度の低下が長期継続し,術前値に回復するにも長期間を要した.しかし,免疫増強剤を使用することにより,低下の期間が短縮し,早期に回復する症例を認めた.免疫増強剤は,照射または手術による免疫低下を回復さし,有効な補助手段となりうると考えられた.
索引用語
食道癌, 食道癌治療, 疫免療法, 食道癌患者免疫能
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