原著
直接胆道造影よりみた副胆管の臨床的意義
宮川 忠昭
順天堂大学消化器外科(主任:城所 仂教授)
最近5年間に当科で術前に直接胆道造影(PTCあるいはERCP)を行った肝胆道系疾患450例を検索し,外科的に問題となる副胆管は21例(4.7%)にみられた.
副胆管を外科的な立場から,その開口部位によりType I:副胆管が肝より直接胆のうに開口,Type II:副胆管が胆のう管に,あるいは胆のう管が副胆管に開口,Type III:副胆管が総肝管に開口するもので右副胆管をIIIa,左副胆管をIIIb,Type IV:副胆管が総胆管に開口するもので右副胆管をⅣa,左副胆管をIVbの4つの型に分類し,Type別に症例を供覧するとともに,集計しえた'本邦報告例と自験例を中心に,その頻度,形態および術中副胆管損傷の危険性について検討した.
索引用語
副胆管, 胆道奇形, 胆管損傷, PTC, 胆石症
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