原著
結腸憩室症57例の検討
竹中 温, 咲田 雅一, 渡辺 信介, 小島 治, 山根 哲郎, 春日 正己, 佐々木 義文, 西岡 文三, 藤田 佳宏, 間島 進, 山本 実1), 原田 稔1), 沢井 清司2), 北川 直樹2), 加藤 元一2), 徳田 一2), 竹本 洋一3), 田村 幸男3)
京都府立医科大学第1外科教室, 高折病院1), 京都第2赤十字病院外科2), 宇治病院外科3)
結腸室症例57例について検討した.好発年齢,発生部位,臨床症状はほぼ諸家の報告と一致していた.手術は有症状例40例中13例に施行された.これらの手術適応となった主な理由をみると,癌合併2例,穿孔1例,穿通3例,出血4例,憩室炎を繰り返すもの3例であった.手術々式としては穿孔例と穿通例の各1例には二期的に切除が行なわれたが,他の11例には一期的に切除術が施行された.S状結腸を中心として全結腸にわたり憩室が多発していた1例(左半結腸切除)に縫合不全がみられた.手術死亡例はなかった.
索引用語
結腸憩室症, 憩室炎
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