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第13巻 第7号 1980年7月 [目次] [全文 ( PDF 893KB)]
原著

A3食道癌の外科治療

木下 祐宏, 遠藤 光男, 井手 博子

東京女子医大消化器病センター

 他臓器へ浸潤せる進行食道癌の治療として切除手術を行う場合,多くの問題がある.すなわち,食道に接して癌が滲潤する他臓器のうち大動脈,気管,気管支 肺,脊椎など,単純に癌浸潤があるからとて,合併切除のできない場合が多い.このような症例に対して,根治切除ということにのみとらわれて,無理な拡大手術を強行することは,いたずらに手術死亡率を高くし,術後合併症の併発を多くして危険が大となる.われわれは可及的に安全な範囲で癌病巣を切除し,術後は放射線治療によって患者の延命を計ることとし,合併切除がどの範囲に行われ,その有効性はどの程度であるかを検討した.

索引用語
a3食道癌, 食道癌の遠隔成績, 癌遺残の程度, 食道癌切除の条件, 食道癌術後合併療法

日消外会誌 13: 766-774, 1980

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