宿題報告
消化管切除後の代謝的変化とその対策
大柳 治正, 関田 幹雄, 奥村 修一, 道上 俊高, 平石 深, 具 英成, 宇佐美 真, 西嶋 宗義, 原田 卓郎, 斉藤 洋一, 光野 孝雄*
神戸大学医学部第1外科(主任教授:斉藤洋一), *国立療養所神戸病院
消化管切除後の代謝的変化とその対策を術後急性期と慢性期に分け,臨床例と動物実験の成績より検討し,以下の成績を得た.
消化管手術は侵襲の大きいものが多いこと,他の疾患にくらべて経口摂取の長い制限のあることを反映して,代謝抑制が強くかつ長いと思われたが,積極的な外科栄養管理は術後のcatabolismを相対的に減少させえた.
慢性期の代謝的変化はすでに手術時の再建術式によってかなりの部分が決まってしまうので,可及的術後変化の生じにくい再建術式が必要であるが,同時に不可避の変化を管理する代謝的対策が必要と思われた.
索引用語
消化管切除, 代謝的変化, 術後急性期管理, 術後慢性期管理, 胃切除再建術式
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