原著
Gastrin,Secretin分泌面からみた大弯側胃管の機能
福嶋 博愛, 山名 秀明, 北里 誠也, 平山 長一朗, 武岡 有旭, 武田 仁良
久留米大学第1外科
大弯側胃管による食道再建症例のbeef extract負荷による内因性gastrin,secretin分泌動態を負荷後120分間にわたり観察し,さらにsecretin分泌に関連して,胃管の酸分泌能についても各種胃液検査を行って検討した.その結果,胃管症例のgastrin値は負荷前,負荷後120分間にわたり対照群より高値を呈したが,secretin値は低値であった.このgastrinの高値は負荷前はvagotomyおよびshort and long loop feed back mechanismの破綻が複雑に作用したためによると考えられ,負荷後は主に壁細胞領域大量切除によるためと推測された.secretinの低値は壁細胞領域大量切除に起因したものであろうがsecretin分泌に関しては今後の検討が必要である.
索引用語
食道再建, 大弯側胃管, gastrin, secretin
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