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第13巻 第11号 1980年11月 [目次] [全文 ( PDF 1240KB)]
原著

門脈ガス血症の発生機序に関する実験的研究

山口 敏朗

和歌山県立医科大学外科学講座(消化器外科)(指導:勝見正治主任教授)

 門脈ガス血症の発生機序を検討するために犬腸管に急性潰瘍性病変を作成し,この腸管の内圧を上昇させ,腸管内ガスが門脈系に流入,移行する過程を観察した.この結果,1)正常腸管では高度の腸管内圧の上昇によっても門脈ガス血症は発生しなかった.2)急性潰瘍性病変が存在する腸管では,殊に粘膜下層より深層に達する病変では,門脈ガス血症は高頻度に発生し,また,病変が高度な程,発生時の腸管内圧は低くなる傾向がみられた.3)腸管内ガスの門脈系への移行は拡散の機序によるものではなく,腸管内圧上昇により破綻した,openの微小静脈への直接の移行である,との結論を得た.

索引用語
門脈, 門脈ガス血症, 腸管潰瘍

日消外会誌 13: 1260-1270, 1980

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