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第14巻 第4号 1981年4月 [目次] [全文 ( PDF 767KB)]
原著

PTC像による肝門部閉塞性黄疸の分類とselective PTCD

安藤 久実, 星野 澄人, 土江 健嗣, 宮川 秀一, 山田 満昭, 鈴木 正康

安城更生病院外科

 肝門部閉塞性黄疸17例を,PTC像より次下の3型に分類した.
 I型:左右の肝管に充分な交通のあるもの.
 II型:左右の肝管に充分な交通のないもの.
 III型:右肝管前枝と後枝に充分な交通のないもの.
 I型の5例に対しては左肝管へのPTCD,II型の6例中2例に対しては左右肝管へのPTCD,III型の6例中4例には左肝管,右肝管前枝および後枝へのPTCDを行った.II型およびIII型の6例は左または右肝管の1箇所のみにPTCDを行った.これらを比較検討したところ,型に見合うPTCDを施行した11例には胆管炎がみられず,型に見合わないPTCDを施行した6例に胆管炎を生じた.このように各型に合わしたPTCDを,われわれはselective PTCDと呼んでいる.

索引用語
肝門部閉塞性黄疸, selective PTCD, 胆管炎, 減黄効果

日消外会誌 14: 516-523, 1981

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