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第14巻 第4号 1981年4月 [目次] [全文 ( PDF 476KB)]
原著

膵癌における血清CEAの検討

冨田 隆, 子日 光雄, 五嶋 博道, 川原田 嘉文, 水本 龍二

三重大学第1外科

 膵癌23例,乳頭膨大部癌5例の血清CEA値を測定し,腹部の動脈造影所見や手術所見と対比するとともに術後の変動についても検討した.膵癌では術前70%の症例がCEA 2.5 ng/dl以上の高値を示し,5.1 ng/dl以上のもののうち切除可能例は姑息的切除が1例あったのみであったが,5.0 ng/dl以下では50%が切除可能であった.これを腹部の動脈造影像からみると,膵内動脈や胃十二指腸動脈に浸潤が限局し,血清CEA 5.0 ng/ml以下のものでは切除率90%と高く,また手術所見からみてHermreckのStage III以下でかつCEA 5.0 ng/ml以下の症例では全例切除可能であった.さらに術前血清CEAが高値をとったものは腫瘍摘除後低下がみられ,再発例や予後不良例では上昇が認められ,血清CEA値は膵癌根治切除の可能性や予後の判定に有用な検査法と思われた.

索引用語
Carcinoembryonic antigen(CEA)膵癌, 乳頭膨大部癌

日消外会誌 14: 554-558, 1981

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