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第14巻 第5号 1981年5月 [目次] [全文 ( PDF 570KB)]
原著

食道癌の術後再発形式別にみた予後について

三戸 康郎, 平塚 隆三, 土器 潔, 土器 辰雄

福岡大学医学部第2外科

 食道癌切除例68例のうち,術後癌再発により死亡した30症例について,その再発型式別に生存期間および術後経過を比較検討してみた.
 再発型式は局所再発(4例),近接リンパ節再発(6例),遠隔リンパ節再発(7例),肝転移再発(4例),骨転移再発(4例),肺転移再発(2例),脳転移(2例),皮膚転移再発(1例)に分けられた.それぞれの再発型式別にみた切除術後再発死亡までの平均生存期間は,局所再発が4カ月,近接リンパ節再発が11.8カ月,遠隔リンパ節再発18カ月,肝再発8.7カ月,骨転移再発15.3カ月,肺転移再発38.5カ月であった.われわれの切除術後成績は,累積生存率で,2年生存率38.3%,4年生存率22.8%であるが,術後6カ月以内の短期再発死亡例では局所再発,肝再発がその大部分(78%)を占めていた.
 術後2年以降を経て再発死亡した晩期再発4例の中には遠隔リンパ節(頚部)再発2例,肺転移再発1例,骨転移再発1例がみられた.
 以上の結果から,術後の局所放射線照射,頚部リンパ節廓清,術後長期の制癌剤化学療法の必要性が痛感された.

索引用語
食道癌, 術後再発型式, 局所再発, 遠隔リンパ節再発, 肝, 骨, 肺転移再発

日消外会誌 14: 639-644, 1981

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